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GPIF、現金積み上げ過去最大に マイナス金利で「運用難」

7/7(金) 18:34配信

ロイター

[東京 7日 ロイター] - 年金積立金管理運用独立行政法人(GPIF)が保有する2016年度末の資産額は144兆9034億円となり、自主運用を始めた01年度以降で最大となった。同時に、国内外の株や債券以外の現金保有も7兆円超に膨らみ、マイナス金利下での厳しい運用環境が浮かぶ。

GPIFが7日発表した16年度の運用実績によると、年度ベースでは5.86%のプラス運用だった。国内外の株価上昇を追い風に含み益を増やし、全体の黒字額は7兆9363億円と2年ぶりの黒字を確保した。

国内株式の年度の含み益は4兆5546億円、外国株式は4兆3273億円だった。一方、国内債券では3958億円、外国債券でも5962億円の含み損を抱えた。

年金特会で管理する積立金を除いた短期資産が大幅に積み上がったのも、今回の特徴だ。

16年度末時点で最大の7兆2463億円に積み上がる現状について、GPIFの高橋則広理事長は同日の記者会見で、「(満期を迎えた国債に再投資するにも)金利が低いので再投資しにくい」と指摘。「先の予測が難しい環境下で、次の投資余力を増やすためキャッシュポジション(現金)が大きくなった」とも述べた。

特会管理分も含めた短期資産は13兆4365億円と、年金積立金全体の8.89%を占めた。

<保有国債1兆円減>

17年1―3月期の四半期ベースでは、国内債券(財投債込み)への投資残高を9800億円程度減らしたもようだ。

推計では、1月からの3カ月間でGPIFは国内株式を10億円程度、外国株式を600億円程度売り越した。一方、外国債券は6000億円程度の買い越しだった。

この結果、3月末の各資産の構成割合は国内債券31.68%、国内株式23.28%、外国債券13.03%、外国株式23.12%となった。

*内容を追加します。

(梅川崇 編集:山口貴也)

最終更新:7/24(月) 2:55
ロイター