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「ほっとした」「やっと会えた」=ヘリで救助、移送続く―大分・日田・九州北部豪雨

7/7(金) 19:37配信

時事通信

 大分県日田市の陸上競技場には7日、孤立した集落から住民を運んできた自衛隊のヘリコプターが次々と到着した。

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 「ほっとした」「やっと会えた」。隊員に背負われたり付き添われたりしながらグラウンドに降り立った避難者は、一様に安堵(あんど)の表情を浮かべた。

 「やっと夫と会えました」。生後2カ月の長女を抱えた柳瀬慈子さん(35)=日田市源栄町皿山=は2日ぶりの再会に胸をなで下ろした。市街地とつながる道は土砂崩れで寸断され、夫は長男を小学校に迎えにいったまま帰れなくなった。同地区で唯一携帯電話が通じる場所まで移動し、ヘリに乗り込むことを伝えた。地区では小さい子供連れの人を優先して移送しているといい、「まだ義理の父母が残っている。心配です」と視線を落とした。

 黒木直子さん(42)=同=も生後5カ月の次男を抱きかかえながら降り立った。自宅は停電で井戸水がくみ上げられず、携帯電話がつながらない。「子供に何かあっても病院に連れて行けない状況が怖かった」と振り返った。

 ヘリは県境を越え、福岡県朝倉市からも避難者を運んだ。安倍ヤヨイさん(80)=同市佐田=は、地区の公民館上空に静止した状態のヘリにつり上げられた。自宅の周りは山が崩れ、川が道路を削っていた。「まさか自分がこんなことになるなんて思ってもいなかった。助けてもらって本当にほっとした」と興奮した様子で話した。

 同じ地区から避難した北川香代子さん(70)は自宅下を流れる川の音が忘れられないという。「周りの竹林が割れ、杉の木が流れていった。いつ家が流されるんじゃないかと恐ろしかった」と声を震わせた。 

最終更新:7/7(金) 19:50
時事通信