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PLでセンバツ4強の新川・西野監督、母校流“食トレ”導入!部員11人で5年ぶり夏1勝だ

7/8(土) 11:02配信

スポーツ報知

 弱小チームから強豪校へ―。第99回全国高校野球選手権富山大会に向け、新川が新たな一歩を踏み出した。長年、低迷してきたが、今年4月にPL学園出身の西野新太郎監督(36)が就任し、練習環境は一新。フィジカル面の強化に着手すると、エース右腕・浜木迅也(しゅんや、3年)は最速140キロをマークするほど急成長。戦力アップした新川ナインが、部員11人で5年ぶりの夏勝利を目指す。

【写真】熱血指導を行う西野監督

 西野監督が就任して3か月、チームの雰囲気はガラリと変わった。「全力プレー」を合い言葉に、厳しい言葉を投げかける指揮官だが、その表情は生き生きとして楽しそうだ。以前は大敗が多かった練習試合も、最近では接戦が増えてきた。「少しずつ、前向きになり、より頑張れるようになった。私も今まで導いてもらったように、野球の素晴らしさを伝えてあげたい」と温かい目で見つめる。

 “PL流”レトルトカレーで力を付けた。午後5時になると、練習を一旦止めてネット裏に集合。監督が温めたレトルトカレーを食べ始めた。西野監督は大阪・PL学園時代、1999年のセンバツに2番手投手として出場し、準決勝で優勝校の沖縄尚学戦(6●8)に先発した実績を持つ。指揮官は高校入学当初、厳しい寮生活に苦労して体重は16キロも減少。体力が落ちて肘を故障した。「体力が落ちると、無理が重なってケガにつながる」と指揮官。選手たちには自身のPL時代と同じように、練習中に食の進むカレーを食べさせ、体の増強を図る。3か月で球速が5キロアップして140キロになったエース・浜木は「最近は体重を増やす努力をしている。夏は145キロを出したい」と手応えをつかんでいる。

 4月の就任当初、指揮官は野球部の荒れ果てた状況に驚いた。選手たちは練習中にベンチで休憩し、室内では暖房ヒーターに手を当てて雑談。グラウンドには雑草が生え、部室内はゴミ屋敷。浜木は「ゴミ箱はあったけど、捨てに行く人がいなかった。2年生の時に雑草が生え始めて…」と証言する。西野監督就任後はアップ前に草むしりに取り組み、部室のゴミも捨てて整理整頓。春は1―9で魚津工に7回コールド負けを喫したものの、指揮官の熱意が、選手たちの向上心を芽生えさせた。

 学校、父母会、OBもバックアップし、先月中旬には監督室やベンチの屋根が完成した。「目の前の一戦に全力を注ぎ、選手の力を発揮させてあげたい」と指揮官。大きく成長したナインと共に過ごす、最初で最後の夏に挑む。(中田 康博)

 ◆西野 新太郎(にしの・しんたろう)1981年6月12日、京都府生まれ。36歳。PL学園では投手で、1999年センバツで4強。同期には元プロ選手4人がいた。東農大北海道卒業後は、日本学園(東京)、津田学園(三重)、関西中央(奈良)、明桜(秋田)で指導した。178センチ。血液型B。家族は妻。

最終更新:7/8(土) 11:46
スポーツ報知