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夢はパティシエ、大会後はサッカー部へ移籍…“雑草軍団”10人連合チームの夏

7/8(土) 7:04配信

スポーツ報知

 第99回全国高校野球選手権石川大会(14日開幕)で、金沢向陽と内灘が唯一の連合チームとして出場する。部員7人の金沢向陽は7日、金沢市内の同校で1回戦(16日)の大聖寺実戦に向けて練習した。3年生部員は3人で、中学時代は2人が弓道部、1人がバレーボール部だった。そんな“雑草軍団”の目標は、甲子園ではなく「1勝」。内灘の3人とともに、1回戦突破にすべてを懸ける。

 1回戦の相手が決まり、金沢向陽の本田淳也監督(46)が選手たちに聞いた。「6回勝ったら甲子園だけど、6回戦う準備をするか、1回に懸けるか、どうする?」

 7人は覚悟を決めた。「1回にすべてを懸けます!」

 2001年夏には公立校として唯一、4強進出を果たしたが、夏の勝利は02年の1回戦が最後。この夏、初めて合同チームとして出場する。内灘との合同練習ができるのは土日だけだが、本田監督は「全員と話をしない日がないぐらい、マンツーマンで指導できる。キャッチボールもできなかった子が成長できるのは、うちの環境ならでは。むしろメリットの方が多い」と話す。

 主将の相上友哉外野手と彦坂澪三塁手(ともに3年)は、内灘中時代は弓道部だった。相上は高校卒業後はパティシエを目指し、製菓専門学校に進む予定。「チーズケーキが得意で友人の誕生日にも作った」というスイーツ主将は「相手(大聖寺実)のことはあまり知らないが、公式戦で勝ったことがないので、1勝して引退したい」と意気込んだ。

 寺内蓮外野手(3年)は、今年4月に入部したばかり。中学はバレーボール部で、高校では2年の途中までサッカー部だった。3年になり人数不足のサッカー部から依頼されて再入部を決意したが、たまたまバットを振っている姿を本田監督に目撃されて勧誘を受けた。夏の大会後はサッカー部へ戻る“二刀流”の寺内は「野球は、サッカーと違う面白さがあって毎日楽しい。みんなと少しでも長く野球をしたい」と1回戦突破を誓った。(勝田 成紀)

最終更新:7/8(土) 7:04
スポーツ報知