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SNSでの交流を踏まえた、適切な夫婦の距離感

7/7(金) 6:01配信

ホウドウキョク

これまでに本特集で考察してきたとおり、SNSはうまく使えば夫婦の仲をより密なものにすることができる。知らなかった相手の一面を知ることができたり、あまり時間がない中でも相手の状況がわかって安心したり。

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だが逆に、何気ない投稿がパートナーの機嫌を損なうきっかけになり、もしかしたら離婚という最悪の結果につながる可能性もある。

その背景には、現実世界における夫婦関係がきちんと成立していない可能性があるというのは第3回で紹介したとおりだが、さらに深く考えていくと、それはお互いに夫婦としての距離感をまだ認識しきれていないということを意味しているかもしれない。

夫婦も一般的な人間関係のひとつであるという自覚が必要

「夫婦はもっとも近い人間関係のひとつですが、決して特別なものではありません」と話すのは、第3回にも登場してくれた早稲田大学名誉教授・加藤諦三先生。

「お互いの関係が近いほど依存心や敵意を抱きやすい傾向にありますが、距離感がわかる人はどんな場面でも良好な関係を維持することができます」と先生が話すように、夫婦関係においても距離感は非常に大事なものだ。

結婚し、家族になったからといって何でも許されるわけではない。たとえば、つい先日も「父の死をSNSに投稿した夫が許せない」という新聞への投稿が話題になったが、自分は問題ないと思うことが、パートナーにとってもそうとは限らないのだ。

インターネット上に公開された情報は、基本的に消すことは難しい。本人たちが投稿を削除したとしても、どこかの誰かがキャプチャ画像を保存している可能性もある。

だからこそ、パートナーがいる人はSNSへの投稿を自分だけの問題とはせず、きちんとお互いのこととして考えなければならない。夫婦やその両親、子どもの話題を世間一般に向けて話しても大丈夫か、パートナーが写っている写真を公に紹介しても良いのか、と。そうしたSNSにまつわることについてきちんと意見を共有しておく必要がある。

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