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「なんということに…」SNSに悲鳴の書き込み相次ぐ 集落や避難所が孤立 豪雨、再び生活裂く

7/7(金) 6:41配信

西日本新聞

 大分、福岡を襲った記録的な豪雨は、一夜明けた6日になって、次々と深刻な被害が明らかになった。2012年の九州北部豪雨の被災から復興しようとしていた日田市では、避難所や集落が相次いで孤立。6日午後6時現在で275世帯671人が避難を続けている。住民の足であるJR久大線は鉄橋が流失し、鉄路は寸断。住民の生活は再び無残に切り裂かれた。

【動画】もの凄い勢いで濁流が道路にまで流れこむ様子(JA田川彦山出張所付近)

 「家にいたら、あっという間に水に囲まれた」。国道211号沿いの大肥川から茶色い水があふれ出た大鶴地区。避難所の大明小中学校の体育館には5日夜、着の身着のままで避難した住民約80人が集まった。

「なんということに…」

 「夫と長男が軽トラックで立ち往生しているみたいなんです」「高齢者が自宅で孤立している」。避難者は、市職員に次々と訴える。消防隊員に背負われて避難所に着いた女性(86)の服は、びっしょり。女性は「仏壇の前で念じるしかなかった」と声を震わせた。大鶴地区へ通じる道路は寸断され、毛布や食料などが届かない。午後10時ごろになり、近くの商店のカップ麺が配られた。避難所にはテレビも無く、情報の得られない避難者は不安を募らせた。

 増水した花月川の濁流に耐え切れず、JR久大線は同市渡里で橋桁ごと鉄橋が流失。同市と福岡県内を結ぶ大動脈は、無残な姿をさらした。「なんということに…」。会員制交流サイト(SNS)上では悲鳴のような書き込みが相次いだ。復旧の見通しは立っていない。

 土砂崩れで3人が被災した小野地区では、固定電話約240回線が不通となった。NTT西日本によると、電話ケーブルが切れたとみられる。

 県教育委員会によると、日田市の小中学校30校をはじめ由布、竹田、豊後大野の各市と玖珠町では、全ての幼稚園と小中学校が臨時休校。県立高校、特別支援学校を含め計269校が臨時休校の措置をとった。

=2017/07/07付 西日本新聞朝刊=

西日本新聞社

最終更新:7/7(金) 6:41
西日本新聞