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九州豪雨、ダイハツは2工場再開 現地メーカーの生産活動にも影響

7/7(金) 15:42配信

日刊工業新聞電子版

■土砂流入、復旧見通し立たず

 九州北部の記録的豪雨で土砂災害や河川の氾濫が発生した福岡県南部などでは6日、生産活動に影響が及んだメーカーが対応を急いだ。特に影響が出たのが河川が氾濫した福岡県朝倉市や同うきは市など。道路の通行止めなど物流の遅延が起こり、浸水や停電が発生した企業も出ている。

 ダイハツ工業は九州北部豪雨の影響で一時休止したエンジン生産拠点の久留米工場(福岡県久留米市)で、6日夜のシフトは操業を再開。軽自動車生産拠点の大分(中津)工場(大分県中津市)も7日朝のシフトは再開する。両工場は昼夜2直の体制。設備に被害はないとみられ、稼働状況を見ながら各シフトの操業を判断する。

 住宅部材メーカーのオークマ(福岡県朝倉市)は5日17時ごろに本社近くの川が決壊。敷地に土砂が流れ込み、木材やパレットなどが周辺に出た。また土砂の流入で自動車が社外に出られず、社員の一部が帰宅できなかった。6日も対応に追われ、復旧の見通しは立っていない。

 金型メーカーのシバタ精機(同)は雷が原因とみられるファクスなどの事務機の故障や断水などが発生した。自宅が浸水した社員がおり、6日は出勤できた社員のみで業務を行っている。農業用機械メーカーのキャニコム(福岡県うきは市)も一部社員が出勤できなかったが生産に影響はないという。

 靴メーカーのアサヒシューズ(同久留米市)は6日、従業員の安全確保のため久留米工場を臨時休業。また、縫製を手がける関連会社のアサヒゴム加工(同朝倉市)についての情報収集を行っている。

 福岡県南部を営業基盤とする筑邦銀行は一部店舗で停電が発生したが自家発電で対応。6日は通常通り営業した。

 幹線道路や大分自動車道の杷木インターチェンジ(福岡県朝倉市)周辺を中心に広範囲で冠水や土砂崩れが起き、交通網に乱れが生じている。また、多くの企業が社員の通勤や物流で影響を受け、今後の見通しが立てられない場合もある。

 化成品や工業用品を生産しているテクノ月星(同うきは市)は生産に大きな影響はなかったが「物流への影響はまだ先にならないと分からない」と今後を心配した。

 中央発条工業(大分県日田市)では近隣の川沿いに立っていた電柱が倒れた。5日夜から6日9時ごろまで停電したが復旧し業務を行っている。同日、近隣の協力工場の状況を確認しているが、連絡が取れないところもあったという。