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【選挙アナリストが分析する都議選】カギを握った無党派層・公明支持層の投票行動

7/7(金) 7:00配信

選挙ドットコム

【選挙アナリストが分析する都議選】カギを握った無党派層・公明支持層の投票行動

東京都議会議員選挙は、都民ファーストの会の躍進と自民党の歴史的な大敗という結果で終わりました。自民党の大敗は「予想外だった」との見方が多いようですが、果たして本当にそうなのでしょうか?

「勝ちに不思議の勝ちはあるものの、負けに不思議の負けはなし」です。

報道各社が投票日に行った出口調査の結果を分析すると、そこには「都民ファーストの会圧勝と自民党大敗」の「根拠」となる数値が見えてきます。1回目となる今回は「無党派層、公明党支持層をはじめ各政党の支持層はどのような投票行動を取ったのか」を検証していきます。

<要約>
◯無党派層の30-40%が都民Fに投票
◯都民Fは公明党支持層の7割を固めた
◯都民Fは支持層を固め、自民・民進支持層も切り崩した


なお、2回目となる次号では「『都民ファースト・自民が拮抗』と報道された告示直後の調査がなぜ、変化したのか」についてお届けします。

無党派層の30-40%が都民Fに投票、自民党には10%程度のみ

無党派層で「都民ファーストの会の候補者に投票した」と答えている人の割合は、NHK調査と読売調査でともに40%、朝日調査で35%、毎日新聞社などの8社共同調査で29.8%となっていることが明らかになりました。

前回2013年選挙のNHK調査では、無党派層のうち自民党の候補に投票した人が22%、当時の民主党が20%だったことを考えると、今回の選挙で都民ファーストの会の候補者に投票したと答えた無党派層の割合の高さが際立っています。

時事通信社の調査では、都民ファーストの会公認候補に投票したと答えた人が37.1%、都民ファーストの会推薦の無所属候補が15.1%、公明党の候補が9.4%と知事支持勢力の候補者へ投票したと答えた割合が高くなったのに対して、自民党の候補に投票したと答えた人の割合は9.2%にとどまり、大きく水をあける形となりました。

なお、あわせて都民ファーストの会以外に投票した無党派層の割合を見てみると、NHK調査では共産党に16%、自民党に13%、民進党9%、公明党7%、東京・生活者ネットワーク2%などとなっています。

朝日調査では、共産党17%、自民党13%、民進党10%、公明党8%の順でした。読売調査では、共産党15%、自民党12%、民進党8%、公明党6%です。8社共同調査では、共産党19.6%、自民党12.9%、民進党10%、公明党7.6%となっています。



いずれの調査結果からも、今回の選挙では、「無党派層の30%~40%は都民ファーストの会に投票、15%~20%程度は共産党に投票している、自民党に投票する割合は10%少し超えるぐらい」であることが明らかになりました。

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