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JAXA、水星探査計画「ベピコロンボ」2018年10月打ち上げ 日本は「MMO」担当 2032年には木星氷衛星探査「ジュース」も

7/7(金) 7:54配信

sorae.jp

JAXA(宇宙航空研究開発機構)は7月6日、欧州宇宙機関(ESA)と共同で行なう国際水星探査計画「ベピコロンボ」の詳細を発表しました。日本が担当する「MMO(水星磁気圏探査機)」は2018年10月に打ち上げられ、2025年12月に水星に到達する予定です。
 
ベピコロンボでは水星の成り立ちや地球型惑星の形成の謎を探るため、「MMO(水星磁気圏探査機)」とESAが担当する「MPO(水星表面探査機)」の2機の人工衛星がフランス領ギアナから「アリアン5」ロケットで打ち上げられます。そして2機の衛星は地球や金星、水星のフライバイを行いつつ水星周回軌道へと投入され、水星を周回しながら1年(+1年)の観測を行う予定です。

2機の衛星は合体した状態で打ち上げられ、電気推進モジュール(MTM)の力で飛行します。MMOは水星の固有磁場、周辺環境(磁気圏・太陽風との相互作用)を、そしてMPOは水星の表面地形、鉱物・化学組成、重力場の精密計測を目標としているのです。
 
水星は太陽に最も近い惑星で、自らの磁場を持つという特徴があります。近年、惑星系では水星のように恒星に近い位置にも大きな惑星が多数存在していることがわかっており、生命の存在しうる「ハビタブル惑星」に対する関心が高まっています。また水星の磁場から内部構造を研究したり、太陽から吹き付ける太陽風がもたらす水星磁気圏への影響が調べられる予定です。

そしてベピコロンボのミッションは、日本とESAによる世界初の木星氷衛星探査計画「ジュース(JUICE)」へと受け継がれます。木星の衛星「ガニメデ」には木星磁気圏のプラズマが吹き付けており、また太陽系の衛星で唯一固有の磁場を持っていることから、太陽プラズマが吹き付ける水星との比較研究が期待されているのです。ジュースは2022年にアリアン5で打ち上げられ、ガニメデ到達は2032年を予定しています。

最終更新:7/7(金) 7:54
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