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準絶滅危惧種「ワニグチモダマ」新たな自生地 奄美大島

7/7(金) 16:00配信

南海日日新聞

 鹿児島県奄美大島宇検村の海岸に、絶滅の恐れがあるマメ科の植物「ワニグチモダマ」が自生していることが分かった。ワニグチモダマは奄美大島が北限。島内ではこれまで奄美市名瀬の朝仁海岸が唯一の自生地とされており、確認は2カ所目。保護関係者は「希少な植物。地元で守ろうという機運を高めてほしい」と呼び掛けている。

 ワニグチモダマはつる性の常緑木本。琉球諸島や東南アジアなどに分布。海岸の樹木などに巻き付いて生育する。開花のピークは12~1月。3センチほどの淡い黄緑色の花を房状に付ける。自生地が少なく、環境省のレッドリストで準絶滅危惧種に分類されている。
 以前は徳之島が自生地の北限とされていた。2009年ごろに朝仁海岸で確認され、地元の自然保護関係者らが看板を設置して保護に取り組んでいる。

 宇検村の自生地は名柄―部連間の県道沿い。海岸側の約50メートルにわたって群生している。島内5市町村でつくる奄美大島自然保護協議会のパトロール員で、環境省の野生動植物種保存推進員の山下弘さん(65)らが昨年7月ごろに確認した。豆果が海流に乗って漂着し、定着したとみられる。

 山下さんは「朝仁は規模が小さく消滅の危機にある。新たに大きな群生地が見つかってうれしい」と喜び、「道路沿いの見やすい場所にあるので、村の観光資源になる。子どもたちに見てもらいたい。伐採の恐れがあるので、看板などを設置して保護してもらいたい」と述べた。

南海日日新聞

最終更新:7/7(金) 16:00
南海日日新聞