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法廷画家が見た「東京電力旧経営陣 強制起訴初公判」

7/7(金) 11:30配信

ホウドウキョク

法廷画家石井克昌が6月30日に行われた注目の初公判を法廷画とともに報告

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東京電力元会長の勝俣恒久被告ら3人は福島第一原発事故で、津波による事故を予測できたのに対策を怠り入院患者ら44人を死亡させるなどした業務上過失致死傷の罪で強制起訴され、6月30日に初公判が行われました。

勝俣被告は「津波の発生、事故を予見することは不可能でした」と述べ、武藤栄被告と武黒一郎被告と共に無罪を主張。

検察官役の指定弁護士は、事故発生前の2009年「3人が出席する会議で、『14メートル程度の津波がくる可能性がある』との発言があり、勝俣被告も認識できた」と指摘した上で、「3人は、事故を予見できたし、義務と責任を果たしていれば事故は起きなかった」と結論づけました。

一方、弁護側は「予見の余地がなかった規模の津波が起きた」と反論。裁判では、津波を予測できたか、対策をとっていれば事故は防げたかが争点となります。

福島第一原発事故当時、勝俣被告は会長、 武藤被告・武黒被告は副社長でしたが、東京地検が2度不起訴処分にしたものの、検察審査会の議決を経て強制起訴されていました。検察審査会は20歳以上で選挙権を有する国民の中からくじで選ばれた11人の検察審査員が、検察官が被疑者を起訴しなかったことのよしあしを審査します。

東京地裁には多くのデモ隊がいたという注目の初公判を、法廷画家の石井克昌がイラストとともに解説します。

3人の被告の印象

石井:
勝俣被告は白髪の品のいいおじいさん、武黒被告は怖い管理職みたいな迫力ある感じ。武藤被告は身長がかなり大柄、70歳前後で当時の人としては相当大柄じゃないですかね。勝俣被告は少し背中が丸まってきてたんで小柄な感じでした。

認否の時に「国民の皆様に原発事故に関しては本当に申し訳なく思っています」と枕詞みたいにつけるんですけど、どうももう一歩当事者意識がないというか、ガツンとくるものはなかったですね。個人的な感想ですけど。

置いてある紙は指定弁護士が起訴内容を朗読するときの紙で、それを目で追っている。武藤被告は時折メガネをはずしながらそこにメモを書いたりしていました。

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最終更新:7/7(金) 11:30
ホウドウキョク