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クマ出没で「注意報」「警報」発令へ/青森県

7/7(金) 11:04配信

デーリー東北新聞社

 ツキノワグマによる県民や農作物の被害を防ごうと青森県は6日、今後クマの頻繁な出没が確認された場合、県内に「注意報」「警報」を発令することを決めた。2016年度に過去最多の目撃件数を記録し、死亡事故をはじめ農業被害が多発したため。餌となるブナの結実状況や出没件数などに基づき、県のホームページや市町村の防災無線を活用して注意を促す。

 同日、県の関係部局や県警で構成する「県ツキノワグマ被害防止連絡会議」の本年度初会合が県庁で開かれ、県側が報告した。

 16年度の出没は502件と過去最も多く、青森、秋田の県境付近では死亡事故も発生。本年度は6月末までの目撃や足跡の確認、食害が計122件と前年度同期より77件少ない。

 しかし、例年で2、3件という人身被害は既に4件を数え、5月30日には田子町で40代の男性が、山菜採り中に襲われて顔や手足にけがを負っている。

 一方、16年度の農作物被害は速報値で5・9ヘクタール、1104万円と平年並みで推移。むつ市や佐井村などではスギやヒバの樹皮を剥がれる被害が確認されている。

 県が初めて導入する注意報の発令基準は、▽前年秋のブナの結実が並作または豊作▽1カ月の出没件数が過去5年の単月平均値の1・5倍―など。人家や畑など人の生活圏で目撃が相次いだり、食害が多発したりした場合にも発令する。

 また警報は、▽クマによる死亡事故が発生▽出没件数が過去5年平均の2倍以上―の場合などに出す。

 県自然保護課によると、7、8月は例年、クマが餌を探すなど出没しやすい時期。同課の太田均課長は「人的被害や出没が多発した場合、速やかに発表して県民の安全を守りたい。その場合、県民も極力山に入らないようにしてほしい」と協力を求めた。

デーリー東北新聞社