ここから本文です

「絶対に見つける」「生きていて」危険顧みず懸命な救助活動 流木、土砂で捜索難航

7/7(金) 10:17配信

西日本新聞

 民家を押しつぶす流木、雨でぬかるんだ土砂。福岡、大分両県の災害現場で6日に始まった行方不明者の捜索活動は難航した。危険を顧みず、生き埋めになった可能性のある人を捜す自衛隊や警察官。「絶対見つける」。家族も「生きていて」と願い、見守った。

【動画】もの凄い勢いで濁流が道路に流れ込む様子(JA田川彦山出張所付近)

 福岡県朝倉市杷木林田地区を流れる赤谷川付近の捜索現場では、赤い屋根瓦と骨組みだけを残した民家が泥に埋もれていた。20人以上の警察官が、スコップと棒を使って泥を取り除いていく。その様子を住人の男性(46)が見守っていた。

 80歳と69歳の両親と、88歳の祖母の3人が取り残されているかもしれない。男性は午前6時から現場に立ち続け「見つかってくれれば、今はそれだけでいい」と声を詰まらせた。

 自宅から押し流されたことも考えられ、捜索隊は下流1キロに範囲を拡大。災害救助犬も投入した。ただ、5年前の九州北部豪雨でも被害が出た地域。川沿いは二次災害の危険度が高く、雨脚がまたいつ強くなるか分からない。6日午後6時現在、3人は見つかっていない。

 現場にいた女性は、がれきの下で泥だらけになった布団を見詰めていた。住人の男性のめいに当たり、布団は母と一緒に祖母へプレゼントしたもの。「祖母は優しくて怒ったことがない。言葉にならない」。近所に住む女性(41)も「早く見つかってほしい」と無事を願っていた。

=2017/07/07付 西日本新聞朝刊=

西日本新聞社

最終更新:7/7(金) 11:48
西日本新聞