ここから本文です

ホークス今宮「右打ち」で自己最高打率 打球データ分析 本人の意識はセンター、リーグ1位の「広角打法」

7/7(金) 12:07配信

西日本スポーツ

 ペナントレースはまもなく前半戦が終了する。球宴まで残り5試合、今季初の単独首位浮上をうかがうソフトバンクで唯一フルイニング出場しているのが今宮だ。リーグトップの32犠打など打線の貴重なつなぎ役として機能する一方、78試合時点での打率としては自己最高の2割8分1厘をマーク。打撃好調の要因を探ると「右打ち」のキーワードが浮かび上がってきた。 (データは5日現在、共同通信デジタル提供)

【写真】最速154キロ、明豊高時代の投手・今宮

■打率2割8分1厘

 今季初の単独首位に接近中のソフトバンクで、今宮の存在感が増している。2番で64試合、1番でも14試合に出場して打率は2割8分1厘。出場78試合時点の打率としては、昨年の2割6分2厘を大きく上回る自己最高だ。右方向への安打の割合が飛躍的に伸びたことが要因となっている。

 ここまで84安打の打球方向を右、中、左に3分割した場合、最も割合が高いのは右で35・7%。昨年(シーズン終了時点)が25・4%、15年が26・9%だったから、過去2年と比べても現時点で約10%も上昇している。今季50安打以上放っている右打者で、右方向への安打の割合は内川に次ぐリーグ2位。「右打ち」がいかに増えているかが数字からうかがえる。

 象徴的な試合がある。打率を開幕直後以来の3割に乗せた4月29日のオリックス戦。2本の右前打に左越え二塁打、右犠飛で3安打1打点をマークした。「自分のスイングができた。引っ張ろうとも流そうとも思ってない。いい形で打てている」とは試合後のコメント。その後も一度も2割5分は下回っておらず、7月1日には2割8分4厘まで上昇した。

 右方向への打球に比例するように、左方向へのいわゆる引っ張った安打の割合は29・8%。50安打以上の右打者では唯一、30%を下回っている。中方向へのセンター返しは34・5%。数値が高いほど広角に打ち分けていることを示す「広角打法指標」は、リーグ1位の92・9(最高値は全方向33・3%で指標100)となっている。

 右方向への打球が増えたことについて、今宮は「意識していない」という。むしろ、意識するのは打撃の基本でもある中方向。「センターを狙っている。狙って(右に)打てたら、もっと打てますよ」と謙遜するが、打率を2割8分4厘まで上げた7月1日の楽天戦では右前に2本、中前に1本の安打を放ち、左越えの本塁打も含め今季初の1試合4安打でチームを勝利に導いた。広角打法を身に付けた今宮が、重量打線の中でこれまでとはひと味違う存在感を見せている。

=2017/07/07付 西日本スポーツ=

西日本スポーツ

最終更新:7/7(金) 12:07
西日本スポーツ