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漱石パフェでゆかりの地アピール 16日から地域イベントで販売

7/7(金) 23:10配信

山陽新聞デジタル

 文豪夏目漱石(1867~1916年)が滞在した岡山市東区金田地区で、しょうゆ醸造業小泉真さん(53)が、オリジナルの「漱石ロードパフェ」を開発した。スイーツを通じて幅広く漱石ゆかりの地をアピールすることが狙いで、来訪からちょうど125年の節目に当たる16日から地域イベントなどで販売する。

 パフェは1個500円。アイスクリームと2種類のホイップクリームに、漱石滞在の逸話にちなんだハマグリをかたどったもなかの皮、弟子で市出身の随筆家・小説家内田百けん(1889~1971年)が贈ったとされるきび団子をトッピング。地元産フルーツや西大寺地区で受け継がれる菓子「笹(ささ)の葉せんべい」も添えている。

 金田地区では、2013年ごろから漱石との縁を生かした地域おこしの動きが活発化。小泉さんは没後100年の昨年12月に有志で「吾輩(わがはい)の会」を立ち上げるなど中心メンバーで、顕彰活動を盛り上げようとパフェを企画した。

 「漱石は自宅にアイスクリームの製造機を持つほどの甘党。胃潰瘍を患いながらも、食への欲求を強く抱いていた一面から思いついた」と小泉さん。年明けから構想を練り、アイスクリーム機を購入して試作を重ね、6月に完成。名前は醸造場の脇にあり、漱石が通ったという道の愛称を使った。

 市中心部で同9日にあった漱石ゆかりの地を巡るイベントで試験的に披露。小泉さんが手掛けたスイーツ専用のしょうゆやもろみをかけて味わった参加者に好評だったという。今月16日には、漱石滞在の歴史を紹介する企画展の一環として、西大寺文化資料館(同西大寺中)で開かれる「吾輩のカフェ」で30食を売るほか、今後も漱石関連のイベントで販売していくことにしている。

 将来的には店舗での取り扱いも計画。小泉さんは「子どもや作品は難しいと思う人でも、パフェなら気軽に親しんでもらえる。漱石と岡山のつながりを広く伝えていきたい」としている。



 夏目漱石の岡山滞在 漱石は東京帝国大の学生だった1892(明治25)年7月、亡き兄の妻・小勝(かつ)の再婚祝いのため岡山を訪問。小勝の実家(北区内山下)に約1カ月滞在した。同16日からは当時の金田村(現東区金田)にあった再婚先の岸本家に3泊し、近くの吉井川の干潟で採ったハマグリをふんどしに包み、素っ裸で持って帰ったという目撃談が地元に伝わる。