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「早く元の暮らしに戻りたい」疲労の色濃く 離れ離れに避難する家族も

7/7(金) 15:00配信

西日本新聞

 記録的な大雨に見舞われた福岡県朝倉市と東峰村では7日、約1800人の住民が38カ所の避難所に身を寄せ、2回目の朝を迎えた。着の身着のままで逃げ出し、離れ離れに避難している家族も。「雨よ、早くやんで」。いつ自宅に戻れるのか分からず不安な気持ちを抱えながら、やまない雨を見上げていた。

【動画】もの凄い勢いで濁流が道路にまで流れこむ様子(JA田川彦山出張所付近)

 東峰村小石原の宿泊施設「喜楽来館」には、約30人が避難。停電、断水が続く中、避難者が米を持ち寄り、ガスで煮炊きするなどして助け合っている。近くの和田スズエさん(89)は5日昼すぎ、自宅近くの水路があふれそうになり、隣の住民と避難した。家族とは一時離れ離れで6日にようやく連絡がついたという。

 喜楽来館までの道路が通行できるようになり、7日朝は村の診療所の医師と看護師が巡回診療に訪れた。和田さんの血圧は普段より高かった。「水も電気もなく、雨が怖くて家に戻れない。今は気が張っているからいいが、早く元の暮らしに戻りたい」

 医師に睡眠薬を求める男性(86)の姿もあった。自宅が土砂で流され、福岡市などの親類とも連絡が取れず「先のことを考えると眠れない」と訴えていた。

 朝倉市須川の日野貞利さん(69)は自宅1階が浸水し、6日朝、消防のボートで救助された。そのまま避難所の同市朝倉地域生涯学習センターへ。「床が固いこともあるが、なにより家のことが心配で全然寝付けない。情報も入ってこない」と疲れの色をにじませていた。

西日本新聞社

最終更新:7/7(金) 15:00
西日本新聞