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反ヘイト街宣に「妨害行為」予告 市民団体が8日開催

7/7(金) 12:12配信

カナロコ by 神奈川新聞

【時代の正体取材班=石橋 学】 差別のない街づくりをアピールしようと市民団体「『ヘイトスピーチを許さない』かわさき市民ネットワーク」が8日に開催する街宣活動に対し、人種差別主義者らが「妨害行為」を呼び掛けている。同ネットワークは、こうした行動こそがさらなるヘイトスピーチ対策の必要性を示しているとして「人種差別禁止条例の早期制定などを毅然(きぜん)と訴えていく」と話している。

 川崎駅前で午後1時半から行う街宣活動は、市内でヘイトデモを繰り返してきた津崎尚道氏が新たに予告しているデモへの抗議の意思を示すもの。同時に市が進める、公的施設でのヘイトスピーチを事前規制するガイドライン策定などの対策に支持を表明。市民と行政、市議会の「オール川崎」で進める差別のない川崎づくりをアピールする。

 これに対し、人種差別団体「在日特権を許さない市民の会」(在特会)の東京支部長が、街宣活動に対し「反日国賊の不敬な行動に抗議する」ことを表明するウェブサイトをツイッターで告知、拡散させている。別のヘイトスピーチ常習者も「見学者募集中」とツイート。「行ける方、見学し、どんな感じだったのか発表をお願い致します」と呼び掛けている。

 「市の施策を応援し、差別のない社会への希望を語ることがなぜ抗議を受けなければならないのか」と同ネットワーク。在特会東京支部長は、参加者が「朝鮮人をたたき出せ」と連呼するなどヘイトスピーチ解消法に違反するデモを2日に埼玉県内で主催している。ツイッターで呼び掛けているヘイト常習者は津崎氏が主催し、在日コリアンの殺害を唱える「川崎発!日本浄化デモ」に参加していた。同ネットワークは告知、呼び掛け自体がすでに妨害の効果を生じさせていると指摘。「違法なヘイトスピーチを確信犯的に続ける人たちが抗議に来るというだけで、標的にされているマイノリティーは恐怖から街宣活動に参加できなくなる。表現の自由という人権を侵す差別にほかならず、やはり差別を禁じる条例が必要だ」と話している。

 市人権・男女共同参画室は当日、状況を視察するという。