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“三浦の海”小学校校内に再現 地域に活動浸透 漁師も協力

7/7(金) 22:12配信

カナロコ by 神奈川新聞

 三浦市が推進する海洋教育が、本年度から市立旭小学校(同市南下浦町上宮田)で本格的に実践されている。新たな水槽を校内に設置して、フグやサメなど近海で捕れた生き物を飼育。漁師も協力するなど地域一体となった盛り上がりをみせ、校内で“三浦の海”を再現している。

 「かわいい」「何これ」。水槽に魚が入れられると、子どもたちの歓声が上がる。4日午後は、イシダイなどが新たな仲間に加わり、子どもたちは目を輝かせて“小さな水族館”を眺めた。

 市などは2012年度に海洋教育の取り組みを開始。昨年、「みうら学・海洋教育研究所」が設立されたのを機に、海洋教育にさらに注力している。同研究所は市内の各小中学校へ海に関する教材などの整備を進めており、同小には昨年末に水槽(約160リットル)6個を配布した。

 当初は、子どもたちが近くの海岸で捕まえた小魚やエビを入れていたが、同小が協力を呼び掛け、活動が地域に浸透。今年4月からは漁師らも珍しい魚などが網に掛かると持ち込むようになり、数や種類は増えていった。

 卒業生で漁師の吉田貴広さん(36)は「きれいな魚や風変わりな魚が見つかると、小学校に持って行こうという雰囲気になっている」と、児童の喜ぶ姿に目を細める。

 生活科室には海洋教育コーナーが設けられ、図鑑や絵本など海にまつわる図書が並ぶ。本年度から2年生が授業でタツノオトシゴの成長を観察するなど、海に親しむ取り組みが活発化している。

 先月下旬には6個の水槽すべてに地元で捕れた魚などが入るようになった。サンゴやウニ、カニ、カサゴ、ヒトデなど計30種類以上が生息。世話や観察を通じて命の大切さなどを学んでもらう狙いだが、黒川なおみ校長は「身近な海に多様な生き物がいることを知るだけでも学習効果がある」と話す。

 ともに飼育委員で6年の小野寺亜海(つぐみ)さん(12)は「たくさんきれいな魚がいるので、もっと三浦の海について調べたい」、加藤愛望(あみ)さん(11)は「勉強して、魚が住みやすい環境をつくっていきたい」と話していた。