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南北首脳会談に可能性はあるか

7/7(金) 9:59配信

ハンギョレ新聞

懐疑論「金正恩が条件付きの対話に出てくるか」 肯定論「最高談判が必要…対話原則を明らかにした」

 5日に行われた文在寅(ムン・ジェイン)大統領の南北首脳会談提案は、南北間の懸案解決には南北最高権力者の談判が必要だという認識から出たと見られる。

 文大統領はこの日のベルリン宣言で、金正恩(キム・ジョンウン)北朝鮮労働党委員長との首脳会談を提案し、その開催条件として▽条件が整い▽朝鮮半島の緊張と対立局面を転換させる契機になることの2点を付けた。また、会談の議題については▽核問題▽平和協定を含む南北双方の関心事として、特別な制限は設けなかった。また回数については「一度では済まないだろう」として何回も行う可能性があることを表わした。かつて金大中(キム・デジュン)元大統領と盧武鉉(ノ・ムヒョン)元大統領が任期中に一度だけ南北首脳会談をしたことと比較される。あわせて文大統領は「北朝鮮の決断を期待する」と明らかにした。

 文大統領はこの日、南北首脳会談の条件として言及した“条件”が具体的に何を指すかは明らかにしなかった。しかし、北朝鮮が最近「火星14」型大陸間弾道ミサイル(ICBM)発射など軍事的挑発を持続する状況を意識した表現と見られる。米国など国際社会が北朝鮮に対する圧迫を強化する雰囲気で、何の条件も付けずには南北対話を推進しにくい現実を考慮したのだ。今回の提案は、文大統領が6月の米国訪問を控えてCBS放送とのインタビューで南北首脳会談に関して「年内にそうした対話が出来る雰囲気になることを希望する。多様で強力な圧迫と制裁を通じて北朝鮮を交渉のテーブルに引き出すことが今年中になされることを願う」と話したが、それをより具体化したものと見られる。

 しかし、文大統領が南北首脳会談に条件を付けたことにより、実現の可能性は低くなったのではないかという分析も出ている。匿名を要請したある専門家は「かつての金大中大統領や盧武鉉大統領が南北首脳会談を提案した時、前提条件を付けたことはない。文大統領が国内外の保守的見解を意識した結果と見られるが、金正恩が条件付きの対話に出てくるだろうか」と話した。金正恩委員長を対話のテーブルに出てくるように説得しなければならない側が条件を付けるのは現実性がないということだ。

 文大統領の今回の提案を即刻の首脳会談提案というよりは、対話の原則を明らかにしたという解説もある。キム・ヨンチョル仁済大教授は「『与件が整えば』という言葉を条件付きと見る理由はない。南北関係改善には南北首脳会談の開催が必要だという点を明らかにし、条件が整う環境を作っていこうという立場を明らかにしたものと理解することができる」と話した。

パク・ビョンス先任記者 (お問い合わせ japan@hani.co.kr )

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