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キアヌ・リーヴス、“ジョン・ウィック”誕生は『マトリックス』の熱い友情が原動力

7/7(金) 6:20配信

クランクイン!

 最新主演映画『ジョン・ウィック:チャプター2』を引っ提げ来日を果たした米俳優のキアヌ・リーヴスと、メガホンを取ったチャド・スタエルスキ監督をインタビュー。『マトリックス』シリーズで“主演”と“スタントマン”という形で出会った二人の熱い友情が、“伝説の殺し屋”誕生の原動力となったことを明かした。

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 本作は、ニューヨークを舞台に壮絶な復讐劇を繰り広げた前作の5日後を描くノンストップ・アクション第2弾。殺し屋稼業から足を洗い、愛犬と共に静かに暮そうとしていたジョン・ウィック(キアヌ)が、イタリアン・マフィアとのある“掟”を破ったことから7億円の懸賞金を懸けられ、世界中のヒットマンから命を狙われる。

 前作で“ガン・フー(銃撃戦とカンフーの融合)”というアクションスタイルを生み出し、映画ファンを歓喜させた本作。今回は、84人から141人へ1分1殺の離れ業、カーチェイスやナイフを融合させた新たなカンフーバトルも披露する。「この作品の世界観を“さらに広げたい”というチャドの熱意が全てをスケールアップさせた」と興奮気味に語るキアヌ。これに対してスタエルスキ監督は、「今回、キアヌは、特殊部隊SWATと訓練し、3種類の銃戦術に加え、ブラジリアン柔術も習い、カースタントも新たな次元に挑戦してもらった。彼はすべてに全力を尽くす素晴らしい役者だよ」と手放しで絶賛。

 スケールアップはもとより、細かい銃撃戦での演出にもこだわったというスタエルスキ監督は、「スピード感を優先するハリウッド映画は、銃弾が無くなったり、再装填したりするところをあまり見せない。だから、この作品ではカメラを引いて、ワイドテイクで撮った。実際に銃弾が無くなったら、ジョン・ウィックはどう素早く対応するのか、正面切ってみせるところが新しい」と自信をのぞかせる。さらにキアヌは、「ウェポンソムリエのもとで、まるでワインを選ぶように銃を選ぶシーンもクレイジーだね。最も非現実的で、この作品らしいシーンじゃないかな」と追随。


 また、『マトリックス』シリーズでキアヌのスタントダブルを務め、友情を深めたスタエルスキ監督は、同作に出演していたローレンス・フィッシュバーンとも親交があり、本作に参加させたいとかねてから画策していたのだとか。そんな矢先、キアヌが偶然ロサンゼルスで会った際、脚本を渡したら「ぜひ出演したい!」と即答してくれたという。同じく彼の出演を願っていたキアヌは、「ローレンスと僕たちは、『マトリックス』以来、友情関係をずっと保っているんだ。彼とまた共演できることは特別なこと。ジョン・ウィックと対峙する屋上のシーンは素晴らしかった。カリスマ性があって、チャーミングで、いろんな色彩にあふれた宝石のようだった」と述懐する。

 すでにシリーズ第3作の製作も決定しているが、「今、唯一、わかっていることは、チャドのヴィジョンを実現するために、さらにハードなトレーニングを積まなきゃいけないこと」と気を引き締めるキアヌ。これに対してスタエルスキ監督は、「当然、もっとスキルアップしてもらおうと思っているよ。そうだな…モーターサイクル・フーにも挑戦してもらおうかな」と煽る。少々うろたえながらも、「OK!オフロードでバイクの練習をしておくよ。馬はどうなんだい?(馬に股がりながら銃を撃つポーズを取りながら)バンバン!」とおどけてみせるキアヌに苦笑いしながら、「ここでもう、パート3の構想が出来上がりそうだよ!」とスタエルスキ監督もお手上げ状態だった。

 それにしても仲のいい二人。「僕とチャドは星座が同じ乙女座なんだ。クレイジーで完璧主義者。だから相性が良いのかな」。少年のようにそう語るキアヌの横顔に、殺し屋の面影はなかった。(取材・文:坂田正樹)

 映画『ジョン・ウィック:チャプター2』は7月7日より全国公開。