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開発に20年、黒糖専用のサトウキビできました 沖縄・波照間島で実証へ

7/7(金) 6:55配信

沖縄タイムス

 沖縄県農業研究センターが、波照間島で黒糖専用のサトウキビの新品種を開発したことが6日までに分かった。黒糖専用の品種を開発するのは初めてで、開発期間は約20年。親しまれやすい名称での商標登録を検討しており、ブランド化につなげる。西表島でも同様の品種開発が進められており、離島のサトウキビ産業の振興を目指す。

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 品質の高い黒糖を安定的に作るため、地元からは黒糖向けのサトウキビ開発へ強い要望があった。今年から波照間島の農家へ普及を始め、2018年度に品種登録。今期の製糖期に新品種をブレンドした黒糖の製造実証実験を始める。製糖が主力産業である波照間島にとって、高品質の黒糖は島の活性化につながるとの期待も高い。

 新品種は黒糖特有の味わいを出しミネラルなどを含む糖蜜の割合が高く、水分量が少ないのが特徴。既存品種との掛け合わせで波照間黒糖の色に近づけた。

 黒糖は白糖に比べ生産量が圧倒的に少なく、これまで積極的にサトウキビの品種が開発されてこなかった。さらに小規模工場を抱える離島では情報や技術導入は遅れがちだった。新品種導入を契機に、高品質の黒糖製品として差別化を図り、国内外にPRしたい考え。県内では波照間島、多良間島、伊平屋島、与那国島、小浜島、西表島、粟国島、伊江島の8離島で黒糖が作られている。(政経部・久高愛)

最終更新:7/10(月) 18:55
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