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「DTMのクラス1世界選手権回避は交流戦実現に向けて好材料」。ベルガー代表のコメントを受けてGTA坂東代表に聞く

7/7(金) 15:01配信

オートスポーツweb

 7月4日に報じたITR代表ゲルハルト・ベルガー「クラス1世界選手権は我々の焦点ではない」というコメントに対しての見解を、スーパーGTを統括するGTアソシエイションの坂東正明代表に聞いた。

【写真】F1引退以降、モータースポーツの要職を歴任してきたゲルハルト・ベルガー

 この記事(下記関連リンク参照)でベルガー代表は、ファンへの訴求という観点から当面、世界選手権は視野になくDTMにフォーカスしていくと答えている。

 クラス1ツーリングカーによる世界選手権構想はFIAが提唱、各自動車メーカーに対してのプレゼンテーションも実施されている。この動きに対してDTMを運営するITRが同調するのか、あるいはDTMとしての独立性を貫くのか、ITR代表の交代とともに注目されていた。それだけに、このベルガー代表のコメントは大きな意味を持つ。

 車両規定を共通化、交流戦開催を目指すスーパーGTにとってこれはネガティブなコメントなのだろうか? 

「むしろポジティブだ」と坂東代表。

「個人的には将来的に世界選手権が実現して、スーパーGTとDTMが地方戦になっていいと思っている。地方戦のチャンピオンが代表として世界選手権に挑戦するという図式が描ければ理想だ。しかし、まずは交流戦の開催こそが当面の目標であり、そのために車両規則も完全統一に向けて準備を進めている」

「もしもDTMが拙速に世界選手権への合流を考えていた場合、当初描いていたようなGT500全車参加を前提とする交流戦の開催は困難になったはずだ。世界選手権と地域選手権であるスーパーGTでは格がそろわないからだ」

「ITR側がDTMとしての維持を標榜していることは明確であり、その意志は直接ベルガー代表とも会って確認している。まずはエンジンの2リッター直噴ターボへの変更という大きな課題をDTM側にクリアしてもらい、その他の部分も調整して19年からの交流戦実現に向けて準備していきたい」と坂東代表。

 生産車のエンジンがマルチシリンダーからダウンサイジングターボにという流れに変化がないことを踏まえて、DTM側3メーカーともにV8から2リッター直噴ターボへのエンジンの変更には大筋では合意、詳細部分の調整や交渉が、スーパーGT側3メーカーの技術担当者とDTM側3メーカー技術担当者を交えたステアリングコミッティーで続けられているという。

 2019年までの残り1年半でどのような動きがあるのか、交流戦構想が実現するのか、その推移を見守りたい。

[オートスポーツweb ]