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林業振興へ森林官制度研究 紀伊半島知事会議

7/7(金) 17:00配信

紀伊民報

 和歌山、奈良、三重3県の知事が集う「紀伊半島知事会議」が6日、和歌山県田辺市新庄町のビッグ・ユーであった。議題となった林業振興では、スイスで森林管理を担う専門家「森林官」の制度などについて勉強していくことで一致。各県の人材育成機関が、受講生の募集や受け入れなどで協力することも決めた。

 スイスの法令は森林を維持することに加え、生産や防災、生物多様性といった複数の機能をうまく発揮させることも目的にしている。日本では林野庁や国土交通省、環境省などにまたがる仕事だが、スイスでは森林官が実質的に指導する立場にいるという。

 奈良の荒井正吾知事は、こうしたスイスの制度を紹介して「少しでも導入できないかと考えている。包摂的な森林管理ができないものか」と話した。三重の鈴木英敬知事は「日本のいまの管理体制に一石を投じる提案だ。スイスのよいところを見習い、紀伊半島に合う、よりよい制度になるか検討したい」、和歌山の仁坂吉伸知事も「奈良にリードしてもらって皆で研究していけばいい」と語った。

 人材育成機関については、和歌山で4月に農林大学校が開校。三重では森林・林業アカデミー(仮称)を来年度にも始める方針。鈴木知事は「特徴を生かして連携することで深みが出てくるのではないか」と提案。技術者だけでなく管理や経営を担う人材の育成にもつながり、講師やフィールド(勉強の現場)も豊富になるとの考えを示した。

最終更新:7/7(金) 17:00
紀伊民報