ここから本文です

加賀白菜の産地復活へ研究会 来月、金沢で種まき

7/7(金) 2:35配信

北國新聞社

 県内では農家1軒のみが営利栽培している金沢生まれの「加賀白菜」の生産を拡大しようと、金沢市二日市営農組合や農家有志でつくる研究会が発足した。大正時代に開発された加賀白菜は、かつて松任地区(白山市)を中心に栽培され、全国に普及していた大型品種で、柔らかく甘みが強い。研究会は栽培に必要な技術を学び、産地復活を目指す。

 研究会は、金沢市農業センターの呼び掛けで設立された。河北潟干拓地(同市湖南町)で加賀白菜を栽培し、県内で唯一市場に出荷している喜多豊之さん(70)のほか、二日市営農組合や同市医王山地区の農家2人らが参加する。

 加賀白菜は、金沢の種苗業「松下種苗店」が大正初期、中国から伝わったハクサイをもとに開発した大型品種で、重さ4~8キロになる。同じころ宮城、愛知で開発が進められた品種とともに、現在、国内に流通するハクサイの3大品種のルーツだという。

 加賀白菜は、戦前から昭和30年代にかけて全国に流通していた。昭和40年代半ばになると、食べきりサイズが好まれるようになり、大きな加賀白菜は需要が減り、昭和50年代には営利栽培が途絶えたという。

 喜多さんは「金沢生まれの品種を絶やすわけにはいかない」と、20年ほど前に加賀白菜の栽培を始め、長男の一弥さん(46)ら家族で取り組んでいる。

 研究会は、河北潟とは環境の異なる医王山地区や二日市地区での栽培を試みる。加賀白菜の種は松下種苗店が所有しており、8月に種をまいて、それぞれの畑で育てる。喜多さん親子が冬場の管理や収穫、種の採取のノウハウを教える。一弥さんは「メンバーで切磋琢磨(せっさたくま)し、加賀白菜の生産を増やしたい」と話した。

北國新聞社

最終更新:7/7(金) 2:35
北國新聞社