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「まる」の美、大作10点 金沢で北國いけばな研究会花展始まる

7/7(金) 2:35配信

北國新聞社

 第55回北國いけばな研究会花展2017(同会、北國新聞社主催)は6日、「まる」をテーマに金沢21世紀美術館市民ギャラリーで開幕し、初日から愛好者らでにぎわった。照明が落とされた会場では、出品者の創意に富んだ大作10点がライトに照らされ、多彩な造形美が浮かび上がった。

 今回は、「まる」のテーマに地球や宇宙を結び付けた出品者が目立った。

 天井からつるされた二つの輪は、竹の葉や枝まで使い、田が青々した美しい地球と、荒廃する地球の対比に作者のメッセージが込められた。宇宙をイメージして青と白のロープを渦巻き状にした作品は、線を際立たせたシンプルな構成が来場者の目を引いた。

 丸いツゲの木にトルコギキョウやカスミソウを生けた「地球」の上には、鏡にライトを反射させて作った「月」が浮かび、幻想的な世界を描いた。丸い紙を天井から幾つもつるし、青く着色したツゲをあしらって海の中を浮遊するクラゲを表現した意欲作は、来場者がのぞき込んで癒やしの空間を味わった。

 赤の輪のバランスに苦心したポップな作品や、細い竹を放射状に並べるなど、丸の形にこだわった力作も並び、「まるびぃ」の愛称で親しまれる美術館で、華道家の感性が輝いた。

 北國いけばな研究会は1964(昭和39)年に創設され、流派を超えて生け花を研究している。

 9日までで、入場料は500円となる。

北國新聞社

最終更新:7/7(金) 2:35
北國新聞社