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【特集】過疎が進む村の悩み 議員の成り手がいない

7/7(金) 15:28配信

毎日放送

7月、総務省が新たな有識者会議を立ち上げます。その議題は『町村総会のあり方』についてです。通常、自治体が予算や条例を決めるとき、選挙で住民の代表として選ばれた議員が審議します。一方、町村総会というのは住民(有権者)全員が集まって物事を決めようというもので、直接民主制です。こうした議論が沸き起こってきた背景には、過疎化の進む地方の村で議員の成り手がいないという背景があります。高知県大川村では村民総会の検討を始めましたが、同じように議員の成り手がいない人口500人余りの奈良県のとある村の現状を取材しました。

定年後「嫌々」議員に

「都政というと大体あの汚いヤジを飛ばす自民党の古い議員の人たちばかり」(小池百合子東京都知事)
「演説の邪魔をするような行為を私たち自民党は絶対にしません」(自民党 安倍晋三総裁)

127の定数に対して倍以上の259人が立候補した東京都議会議員選挙。壮絶な首都決戦は大きな注目を集めました。そんな喧騒も届かない山奥。面積の97%が山地という奈良県上北山村。1960年には3800人いた人口がいまや530人にまで激減。65歳以上が半数を超える限界集落です。

「あれは廃家なってる。そこもおらん、あそこも空き家。みんな雨戸立っとるでしょう。まあ、しゃあないのぉ」(福田利也さん)

この村に住む83歳の福田利也さん。

「ピンチヒッターっていうかな1期だけでもという気持ちで」(上北山村 福田利也さん)

2007年からの4年間、村の議員を一期務めましたが、自らその職を望んだわけではありませんでした。

Q.当時どんな気持ちだった?
「嫌々やったんやでな。40何年とサラリーマンを終えて、ちょっと楽になったなと思ったときに村民のための代表にっていうのは疲れますわ」(上北山村 福田利也さん)

70歳代でも「若手」

実は2007年に行なわれた村議会議員選挙では、定数7に対して5人しか立候補せず定員割れに。異例の再選挙となり、周囲から説得された福田さんが無投票で議員となりました。当時すでに73歳でした。

「なかなか手を挙げる者もおらんもんで、できるだけ若い子にと言ったんやけどとうとう白羽の矢を立てられたもんでね」(村議当選時の福田利也さん・当時73歳)

同じく再選挙で周囲に推されて立候補した森脇さんはいまも議員を続けていますが、まもなく75歳になります。

「高齢化が進んでいる我々の上からすると私がまだ若いんだそうですわ」(上北山村 森脇郁雄村議・74歳)

森脇さんもそろそろ議員を引退したいと考えますが、過疎化の進む村ではなかなか成り手はいません。村には小中学校しかないため、高校生になると全員が村を出ていきます。そのまま帰って来ない人が多く、森脇さんの2人の子どもとその孫も大阪で暮らしていると言います。

Q.子どもらに帰って来てとは言わない?
「言えんですね。言えないですわ。やはり生活をさせなあかん」(上北山村 森脇郁雄村議)

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最終更新:7/21(金) 17:48
毎日放送