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米国債強気派に一段の痛手とガンドラック氏-買い持ち解消の動き

7/7(金) 7:01配信

Bloomberg

期間が長めの米国債の買い持ちを2008年以来の高水準に積み上げていたヘッジファンドが、ポジションの解消を急いでいる。フランス国債入札の結果が振るわなかったことをきっかけに欧州で始まった国債売りが米市場にも波及した。

米30年国債利回りは6日、一時7ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)上昇。50日、200日移動平均を突破して2.92%を付けた。30年債先物9月限の建玉は6月28日以降、DV01(利回りが1bp変化した際のポジションの価値変化の絶対値)ベースで約370万ドル減少した。これは強気派が買いポジションを解消し始めた兆候だ。米商品先物取引委員会(CFTC)のデータによると、投機家による米30年国債先物の買越幅はここ数週間に年初来の高水準に達していた。

米ダブルライン・キャピタルのジェフリー・ガンドラック最高経営責任者(CEO)によると、最近の相場下落は米国債の強気派にとって苦しい時期がさらに続く兆候だという。同CEOは1年前、利回りが底入れしたと指摘していた。米連邦準備制度は今年3回目の利上げにコミットしているとみられ、欧州中央銀行(ECB)が年内に債券購入のテーパリング(段階的縮小)を発表するとの観測が浮上する中、状況は明るくない。利回りは、長期債の強気派をさらにはじき出すきっかけとなりそうな重要なテクニカル水準に近づいており、米国債利回りが一段と上昇するリスクが強まっている。

ガンドラック氏は質問に対する電子メールでの回答で、米10年債利回りは年内に「3%に向かって」進むだろうと指摘。「経済ファンダメンタルズを踏まえると、米国と欧州の政策の分岐を正当化するものはない」とあらためて説明した。10年債が3%に達すれば、米国債市場は「明確な」弱気相場に入るとも指摘した。6日の取引で10年債利回りは一時2.39%に上昇した。

30年債利回りは100日移動平均まであとわずか5bpに迫っており、これを突き抜ければ新たな売りが相次ぐ可能性がある。

原題:Gundlach Sees More Pain for Bond Bulls as Hedge Funds Make Exit(抜粋)

Edward Bolingbroke, Liz McCormick, John Gittelsohn

最終更新:7/7(金) 7:01
Bloomberg