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アビニョン演劇祭、SPACに喝采 仏語の口上で観客引き込む

7/8(土) 7:20配信

@S[アットエス] by 静岡新聞SBS

 フランスで日本時間7日に開幕した「アビニョン演劇祭」で、静岡県舞台芸術センター(SPAC)が、メイン会場となる法王庁中庭で開幕劇を飾った。世界最高峰の舞台芸術の祭典といわれ、70年を超す歴史の中、アジアの劇団として初の栄誉。ギリシャ悲劇「アンティゴネ」に人形浄瑠璃を思わせる和の手法を加え、内外から詰めかけた演劇ファンの喝采を浴びた。

 冒頭、あらすじをフランス語で紹介する趣向も凝らした。難解な題材を念頭に、内容を分かりやすくまとめた5分ほどのダイジェスト版を用意。俳優がフランス語による口上を講談のように威勢よく語り、前代未聞の種明かしで会場を沸かせた。

 本編では一転、落ち着き払った日本語とフランス語の字幕で2千人の観客を引き込んだ。終演後は「ここにいて良かった」「この時間が終わってほしくなかった」などの声が聞かれたという。

 演出を手掛けた宮城聰芸術総監督は、「空間全体が一つの気分で満たされた。建物や自然が、この上演を盛り上げるために手を貸してくれているようだった」と語った。

静岡新聞社