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前年比82%増? ギリシャに日本人旅行客殺到のナゼ

7/8(土) 9:26配信

日刊ゲンダイDIGITAL

 JTB「2017年夏休みの旅行動向」によると、7月15日~8月31日の国内旅行は前年比0.7%増の7460万人で、海外旅行は3.4%増の273万人となる見通しだ。

 夏休みは海外で、と意気込んでみても、近頃は場所選びが難しい。

 イスラム国(IS)が弱体化し、メンバーが世界中に拡散。新拠点とみられるフィリピン南部ミンダナオ島や、フランス、ドイツ、イギリスなど欧州でもテロが相次ぐ。

 旅行検索サイト「スカイスキャナー」が利用者の検索動向を基に調査する今年の「夏旅予測ランキング」によると、東京発の上位5カ国は、上からタイ、台湾、韓国、シンガポール、インドネシア。例年人気の米ハワイは入っていない。旅行ライターの渡辺輝乃氏がこう言う。

「定番の旅先に飽きてきているのもありますが、近場で安全な台湾は、依然人気です。台北は日本人でいっぱいですから、LCC(格安航空)も充実している台南(高雄)がオススメです。東南アジアは旅費の面で選ぶ人が多いですが、テロに巻き込まれるリスクを避けるために、米国をはじめとした外資系のホテルや施設には近づかないなどの対策が必要です」

 テロが相次いでいる欧州は、当然ながら人気がない。だが、その中で唯一、観光客が増加しているのがギリシャだという。

「シリアやパキスタンなどからの難民・移民の抑制対策が成果を出しており、ピークの100万人から3万人に激減しました。現時点でテロも起きていないため、欧州を中心に渡航者が増えています」(観光局関係者)

 ギリシャでは難民・移民もレスボス島など限られた島のみに滞在。主要な観光スポットにいないのも大きい。もちろん、日本人観光客の数も伸びてきているようだ。

「トルコ国営航空『ターキッシュエアラインズ』利用の場合ですが、今年1~5月の日本人のギリシャ行きが前年比82%増になりました。例年、冬の地中海は観光客が増える要因がないだけに珍しい。難民・移民による治安悪化に加えて、財政破綻していたギリシャはイメージ回復のため、ホテル料金を大きく下げるなど、観光客を呼び戻そうとさまざまな取り組みをしています」(渡辺輝乃氏)

 今なら例年より安上がりで夏の地中海を楽しめるかもしれない。