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子連れ外出「おすすめ」伝え12年 浜松市情報サイト「ぴっぴ」

7/8(土) 11:00配信

@S[アットエス] by 静岡新聞SBS

 浜松市子育て情報サイト「ぴっぴ」で、子育て中の親がおすすめの外出先を取材、紹介するコーナー「子連れでおでかけ」が開始から12年経過した。県内で増えている「ママ記者」活動の先駆けで、パパ記者の活躍も特色。伝える楽しさや孤立しがちな子育て期の「社会とつながる一歩に」との思いが継続の原動力となっている。

 同サイトはNPO法人はままつ子育てネットワークぴっぴ(原田博子理事長)が運営。記者は公募し、「取材ママ」(母親)と「パパ特派員」(父親)合わせて現在32人。市内を中心に催事や公園、店など子連れで訪ねた感想をそれぞれ月1回程度、投稿している。

 コーナーは2005年のサイト開設と同時に開始。官民協働事業として担当した市浜北区役所の大槻秀美課長補佐(56)によると、公園のトイレの有無や個店など行政が“苦手”とする情報を母親目線で発信するという発想は、全国の自治体ホームページを調べても見当たらなかった。

 法人が今年5月に開いたカメラ講座は新人を中心に9人が受講した。「こにゃんこ」のハンドルネームで活動するベテラン取材ママの宮崎友貴さん(41)も仲間と交流しスキルの再確認にも余念がない。

 加入したのは下の子が0歳だった11年。仕事を辞め、家にこもりがち。もともとブログを書いていたため、社会とのつながりを求めて応募した。2歳のイヤイヤ期と上の子の小学校入学が重なった時は配慮されて、投稿を控えることができ、幼稚園入園を機に再開した。調べ、人に伝えることが大好きで、外出時は必ず写真を撮影し「紹介したい」と思った催事や施設を厳選して取材に入る。執筆は朝、家族を見送り、仕事に出掛けるまでの2時間に集中している。

 パパ特派員に3月加入し、既に3本投稿した会社員仲子達郎さん(34)は山口県出身。就職先の浜松の歴史探訪は新鮮で、一昨年の第1子誕生後、遊び場所を探すことに一層の楽しみを見いだし、「母親目線が多い中、父親が楽しめる場所を紹介したい」と意気込む。

 原田理事長は「『伝える』ことは子育てが一段落し、社会復帰する時のスキルとして役立つ。多くの仲間を得て充実したコーナーを作り続けたい」と話した。

静岡新聞社