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大分・日田、ボランティア受け入れ始まる=「力になれれば」「助かった」―九州豪雨

7/8(土) 10:51配信

時事通信

 記録的な豪雨後初めての週末を迎えた大分県日田市では8日、ボランティアセンターが開設され、朝から多くの人が集まった。

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 高校生らが家の片付けなどに汗を流し、被災者は「本当に助かった」と喜んだ。

 センターでは午前9時の受け付け開始時、すでに数十人が列を作り、その後1時間で100人以上が訪れた。市内の高校に通う酒井理央さん(16)と松尾アイカさん(17)は、友人の自宅が浸水した様子をLINE(ライン)で知り、「ただごとじゃない」と参加を決めた。サッカー部の仲間2人と訪れた中山幹太さん(16)は「いつもの光景がすごいことになっているのを見て、やれることをやりたいと思った」と話す。

 日田市出身の会社員鬼武克典さん(41)=東京都練馬区=は、夏季休暇を前倒しで取得して駆け付けた。「できるだけふるさとの力になれれば」と力を込めた。

 同市豆田町の自宅で美容室を営む梶原玉江さん(78)宅では約10人のボランティアが活動。腐った畳や家具を運び出し、床の泥を拭き取った。ジャージー姿で同級生3人と参加した高校2年の矢野奏音さん(16)は「水の臭いがすごかったけどきれいになって良かった」。梶原さんは「1人暮らしで人手が欲しかった。本当に助かった。命が延びるようです」と笑顔を見せた。

 一方、福岡県朝倉市ではまだボランティアの受け入れ時期が決まっていない。同市内の中学校に避難している建築会社経営の手嶋弘幸さん(66)=同市=は、「家の片付けなどを手伝ってくれたら喜ぶ人はたくさんいるので、安全に受け入れる方法があればいいが」と思案顔だった。

 同市の大工、塚本忍さん(42)は「まだ危険な場所が多い。ボランティアの方に来てもらう前に、重機の大量投入が必要なのでは」と話した。

 受け入れの準備を進める同市社会福祉協議会の北嶋雅昭事務局長(66)は、「自治体も被災状況を把握できておらず、ボランティアの方が来ても支援に派遣できない。活動できる範囲で受け入れるよう、一日も早く態勢を整えたい」と話した。 

最終更新:7/8(土) 12:30
時事通信