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柔道 井上ジャパン、世界選手権へ“ネガティブになれ”

7/8(土) 14:29配信

デイリースポーツ

 スペインで行われた柔道の国際合宿を終えた日本男子代表が8日、成田空港に帰国した。世界選手権(8月28日開幕、ブダペスト)に向けて、井上康生監督(39)は「5、6月の国際大会や今回の合宿を見た上で、課題が見えてきたのが大きい」とうなずきつつ、「試合に向けて大事なのは、ここから2カ月弱で何をすべきかということ」と気を引き締めた。

 今回の合宿では、ライバルになる海外の強豪選手が多数参加。66キロ級の阿部一二三(日体大)は「相手から情報を引き出して、いい練習ができた」と収穫を口にし、60キロ級の永山竜樹(東海大)は「五輪王者のムドラノフ(ロシア)とも乱取りして、課題はあるけど自分の力を出しきれば勝てる相手だと思った」と手応えを示した。

 阿部や永山をはじめ、今夏の世界選手権では個人戦の代表9人のうち5人が初の世界大会となる。若くて勢いのある井上ジャパンだが、最終調整でカギになるのは“ネガティブな発想力”だという。

 井上監督が合宿の最後に伝えたのは「悪い面をどれだけ突き詰められるかが大事」というテーマ。「例えば、嫌な相手が途中で負けるだろうとか、この(苦手な)状況は試合なら大丈夫だろうとか、安易な考えの選手は必ず落とし穴にはまる」とクギを刺した。

 「自分のいいところは何も言わなくてもどんどん突き詰めるが、人間はどうしてもネガティブなことを避けたくなる」

 日本選手は世界中から警戒され、現代の情報社会では丸裸にされる。最悪の状況を想定して稽古を積んでおけば、窮地でも力を発揮することができる。「隙のない選手になることをどれだけ突き詰められるか。準備の段階で、ネガティブな発想を持てる選手は強い」。ラストスパートは自分の“弱さ”と向き合う戦いになる。