ここから本文です

<日中首脳会談>対話強化で一致 対北朝鮮は平行線

7/8(土) 20:40配信

毎日新聞

 【ハンブルク朝日弘行】安倍晋三首相は8日午前(日本時間8日午後)、ドイツ・ハンブルクで、中国の習近平国家主席と会談した。両首脳はトップレベルの対話を強化することで一致。一方、北朝鮮の核・ミサイル問題への対応では、首相が北朝鮮への圧力強化に協力を求めたのに対し、習氏は、独自制裁に反対する考えを伝え、対話の重要性を訴えた。

 会談は中国側の宿泊先のホテルで約40分間行われた。首相は「首脳の頻繁な意思疎通は両国の経済活動の活発化、国民感情の改善に大いに寄与する」と述べ、日中韓首脳会談の早期実現と、首脳の相互訪問の実現に意欲を示した。習氏は「実際の行動で関係改善を進めていきたい」と語った。

 北朝鮮に関しては首相が「今は北朝鮮への圧力を強化することが重要だ。建設的な役割を果たしてほしい」と求めたのに対し、習氏は「中国は国連安全保障理事会の決議を順守している。独自制裁には反対だ」と語り、対話が重要との考えを伝えた。

 また、首相は沖縄県・尖閣諸島への中国公船の領海侵犯が頻発していることへの対応を要求。両首脳は、偶発的な衝突を防ぐための防衛当局間の「海空連絡メカニズム」の早期運用に向け努力することでは一致した。首相は中国の経済圏構想「一帯一路」について「潜在力のある構想だ」と述べ、協力姿勢を見せた。

 一方、中国国営新華社通信によると、習氏は「歴史問題を適切に処理し、台湾問題でも原則を確立させた。これらを後退させてはならない」と述べ、首相は「台湾問題での日本の立場に変化はない」と説明した。

最終更新:7/9(日) 1:49
毎日新聞