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舞の海さん「どんなことをしてでも勝つ白鵬の執念」名古屋場所9日初日

7/8(土) 12:07配信

スポーツ報知

 大相撲名古屋場所が9日、初日を迎える。元小結で解説者の舞の海秀平さん(49)が、史上最多1047勝にあと11勝と迫った横綱・白鵬(32)=宮城野=について語った。

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 夏場所の白鵬は、全勝優勝を果たしましたが、以前のように圧倒的な力という感じではなかったですね。現に力をつけてきた高安と玉鷲戦では、まともに当たっていきませんでした。

 1年ぶりの優勝ということでもわかる通り、最近の白鵬は、少し取りこぼすようになってきてました。立ち合いに威力のある両力士と、ガツンと当たり合ったら、一気に攻められるのでは、と警戒したのでしょう。封印していたかち上げや張り差しも繰り出していましたからね。

 それでも白鵬は、目の前に1番に対する勝ち方、どんなことをしてでも勝つという執念はさすがですね。相撲も臨機応援に対応でき、器用なところがあります。一番の山場である高安戦を、どんなことをしてでも勝つという白鵬の執念のようなものを感じました。

 その反面、白鵬に挑戦する力士の工夫のなさも少し感じます。栃煌山などは、白鵬の立ち合いのかち上げをかなり怖がっているように見えますが、それでも必ず頭でぶちかましていきます。手を出して距離を取って激しく突っ張るとか、横綱が出てきたところをもろ差し狙い、あるいは前みつを取るとかいろいろと考えたほうがいいのではないでしょうか。

 嘉風はただ当たって押し続けているだけではなく、突っ張りながら相手の出方をよく見ています。がむしゃらにこられるより、そういう相撲を取られるほうが横綱としては脅威なんです。

 稽古場と本場所では違うんです。最近の力士がよく口に」する「自分の相撲に徹する」というのも少し捉えた方が違うような気まします。稽古場ではどんなに苦しくても、強く当たっていくことを何度も何度も繰り返さなければ馬力がつきません。

 しかし、本場所では勝つことが重要視されるんです。しかも横綱と対戦する力士は挑戦者なので、いろいろな策を講じて挑まなければいけないんです。どんな形でも横綱を倒して殊勲の星を挙げれば、お客さんは喜びますからね。

 名古屋場所では、白鵬と稀勢の里が全勝、あるいは1敗で同士で直接対決したら、盛り上がるでしょうね。稀勢の里が夏場所に休場したので、千秋楽の結びの対戦にする可能性が低いのは残念ですが。

 名古屋場所で期待する力士は、まずは玉鷲ですね。ただ大関を目指すなら、立ち合いの当たりを生かして突っ張っていくだけでは難しいと思います。これからは、玉鷲の立ち合いの当たりが鋭い、強いとなれば、変化する力士も出てきます。立ち合いの当たりからの流れだけではなく、一瞬、相手を見て、そこから突いていくような取り口も必要です。そうなると相手力士も玉鷲戦に対してもっといろいろと考えなければならなくなりますからね。

 そのほか宇良が幕内上位に上がってきます。対戦するかは微妙なところですが、ぜひ横綱・大関戦を見たいですね。宇良が登場するだけで、お客さんは期待感を持って見ています。上位と対戦すれば、どんな相撲になろうと、かなり盛り上がりを見せるのは間違いないでしょう。(スポーツ報知大相撲ジャーナル8月号より一部抜粋)

最終更新:7/8(土) 15:25
スポーツ報知