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【ウィンブルドン】錦織、回復すべきは気持ち…3回戦敗退

7/9(日) 6:03配信

スポーツ報知

◆テニス4大大会第3戦 ウィンブルドン第5日 ▽男子シングルス3回戦 ロベルト・バウティスタ(3―1)錦織圭(7日、ロンドン)

 【ロンドン7日=大和田佳世】男子シングルス第9シードで世界ランク9位の錦織圭(27)=日清食品=は、3回戦で19位のロベルト・バウティスタ(29)=スペイン=に敗れた。勝負どころのポイントでギアが上がらず、ことごとく競り負けた。精神面での疲労蓄積を指摘する声もあり、得意のハードコートで行われる全米オープン(8月28日開幕)までに、どう立て直すかが課題となる。女子シングルス3回戦で大坂なおみ(19)=日清食品=は過去5度優勝のビーナス・ウィリアムズ(37)=米国=に敗れた。

 初の8強どころか、上位シードとの対決が待つ4回戦にも進めなかった原因は、錦織自身が最も分かっていた。第1セットで3度、第2セットで5度のブレイクチャンスを逃し、セットを落として劣勢に回った。「大切なポイントが取り切れない。もどかしい。ストレスがたまる」。自分で招いたイライラをラケットにぶつけ、聖地の芝ではなく、コート後方のシートに投げつけた。

 第4セットは逆転され落とした。ブレイクされた第4、8ゲームとも、ダブルフォルトを犯し、最後のポイントは、いずれも第1サーブが入らず奪われた。試合全体の確率は60%で2回戦の65%とデータ上は大差がないが「サーブの入りが悪いのが原因。入れないといけない場面で入らない」と反省した。

 過酷なツアーを転戦しながら、勝負のポイントでさらに集中力を高めるのは容易ではない。日本テニス協会の土橋登志久強化副本部長(50)は「(調子を)上げたくても上がらない。気持ちの疲労が大きいのでは」と指摘する。昨季後半はリオ五輪銅メダルを獲得、全米OPでA・マリー(英国)を倒し4強入りと躍進し、年間で自己最多58勝を挙げた。今季はまだ大会優勝がない。「原因…何でしょうね。けがが少し多かったのが一つ」と答えるしかない。

 3月から続いた欧州でのシーズンは右手首、腰痛があり、クレー、芝とも結果が出ずに終わった。「勝っていないので、大きな自信が試合で生まれてこなかった。思い切りよく、自由にプレーができなかった」と苦しさを明かした。土橋副本部長は「休養を取るのか、トレーニングを1からするのか。いろんな方法がある。チームで話し合って考えるでしょう」と話した。

 得意のハードコートシーズンは、リオ五輪に出場した昨年から変更し、例年通りシティ・オープン(31日開幕・ワシントン)から出場を予定する。今月中旬から日本でも過ごす短いオフで、精神面での回復が重要になる。

最終更新:7/9(日) 7:55
スポーツ報知