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早実・清宮、愛を込めた宣誓に珍しく自画自賛「100点じゃないですか」

7/9(日) 6:03配信

スポーツ報知

◆全国高校野球選手権東・西東京大会(8日・神宮)

 今秋ドラフト目玉の早実(西東京)・清宮幸太郎内野手(3年)が8日、東・西東京大会の開会式(神宮)で愛の選手宣誓を行った。「私たちは野球を愛しています。野球の神様に愛されるように全力で戦う」。6月に亡くなったフリーアナウンサー・小林麻央さんが残した言葉に影響を受け、持ち前の名言力で観衆の心を打った。初戦は15日。高校通算103発のスラッガーは「優勝を狙って、今まで以上に暴れて、早実の大会にしたい」と最後の夏に決意を込めた。

 神宮の中心で、清宮の愛の言葉があふれ出した。今春都大会優勝校の主将として、東134校、西128校を代表し、人生初の選手宣誓。「私たちは野球を愛しています。野球の神様に愛されるように全力で戦うことを、ここに誓います」。1分15秒。観衆1万5000人、報道陣145人の注目を一身に浴びながら、野球愛を紡いだ。

 乳がんのため亡くなった小林麻央さんが、歌舞伎俳優の夫・市川海老蔵に残した「愛してる」の一言。清宮は「小林麻央さんの間際の言葉はすごい印象に残った」と文言に「愛」を込めた。「野球がなかったら、今の自分はない。人間的にも野球を通じて成長させてくれたので、愛していると同時に感謝している。自分において野球が占めている割合が多い。その意味から使いました」と明かした。

 神も振り向かせる。「運も味方につけないと勝てない。正々堂々と高校球児らしく野球をしていれば、おのずと野球の神様も味方してくれる。自分たちを愛してくれて、勝ちにつながる」と説いた。

 5日までの期末試験と並行し、熟考を重ねた。「試験後に考えようと思ったけど、(関係者に)それじゃ遅いと言われたんで。試験前に(考えた)。暗記したのは試験後。試験の流れで」。得意科目は英語という、文武両道らしい面をのぞかせ、「100点じゃないですか」と珍しく自画自賛した。

 高校通算103発のバットが注目されるが、名言力もズバ抜けている。ラグビー・ヤマハ発動機監督の父・克幸氏(49)の教えが生きる。「人前で話す場面が父親の仕事の関係で多かった。その時に、ただ『頑張ります』とかは言うな、と。それが染みついている」。のども“絶口調”。「昨日、しっかり整えた。練習でいつも声をからしちゃうので。抑えめに」。長男の堂々とした声は、スタンドの両親にも響いた。

 初戦は15日の3回戦。調布北―駒場学園と南平の勝者と対戦する。昨夏の準々決勝で敗れた八王子学園八王子の優勝旗返還に、「悔しい思いが再燃してきた。最後の打席(9回の右飛)を忘れない。取り返そうと思った」。高校通算最多とされる神港学園・山本大貴の107本までもあと4本。清宮は「今まで以上に暴れて早実の大会にしたい」。愛する野球の神様に誓いを立てた。(山崎 智)

最終更新:7/9(日) 6:03
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