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電熱線入り融雪品開発 雪からハウス倒壊守る 須賀川のベンチャー

7/8(土) 10:55配信

福島民報

 社員7人のベンチャー企業から、農業用ビニールハウスを積雪による倒壊から守る画期的な商品が生まれた。福島県須賀川市の機械製造業ニーズプロダクト(古舘好子社長)が開発した「雪ん子ハウス」は電熱線の入った袋をハウスに取り付け、暖めた空気層で雪を溶かす。県内の雪によるビニールハウスの被害は多い年で数億円規模に上り、農業関係者からは「農家の経営安定にもつながる」と期待の声が上がる。

 装置は1枚約10平方メートルの大きさで、格子状に張られた電熱線が厚いポリプロピレン製の袋の中に入っている。電熱線が発熱して袋の中の空気を暖め、雪を溶かす。同社の既製品は線の間に雪が残り、ハウスの倒壊を防ぐには不十分だったが、電熱線を袋の中に入れることで熱効率が高まり課題を克服した。電気代は1カ月に220時間使用した場合、月額で3400円程度と安価だ。価格は13万4850円(税別)。
 同社は橋やスノーシェッド、鉄道信号機などインフラ関連施設の凍結防止装置を製造しているほか、県ハイテクプラザなどと共同で一般住宅用融雪ネット「雪ん子」などを開発した。8年前に古舘彰前社長が県職員からハウスの雪害の大きさを聞き、開発に着手した。本田雅彦専務を中心に社員が知恵を出し合い、今年5月に完成させた。
 今年度は受注生産で1000枚の製造を目指す。会津若松市の工場の量産体制が整い次第、ホームセンターなどの量販店での販売も検討している。古舘前社長は「わが社の技術を集約した集大成のような商品。雪国で活用してもらい、農業振興につながるとうれしい限りだ」と話している。
 問い合わせは同社 電話0248(63)3661へ。

福島民報社

最終更新:7/8(土) 11:31
福島民報