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名古屋百貨店の売上高 名駅が初の栄超え

7/8(土) 8:51配信

岐阜新聞Web

◆5月、新モール効果 6月は栄が再逆転
 名古屋の百貨店業界の勢力図に今年、「ある変化」が起きた。市内主要5社の5月売上高で、名駅地区の合計額が初めて栄地区を上回った。6月は栄が再び逆転したが、名古屋の伝統的な商業の中心地・栄と、再開発が進む名駅との顧客争奪戦は激しさを増しそうだ。
 5月の売上高(速報値)は名駅地区(ジェイアール名古屋高島屋、名鉄百貨店)が164億円で、栄地区(松坂屋、名古屋三越、丸栄)は152億円。
 高島屋は前年同月比35.4%増の132億円。4月に開業した専門店街「タカシマヤ ゲートタワーモール」効果で、売上高と来店客数が5月としては過去最高を記録した。一方、松坂屋は売上高が4.7%減、来店客数も8%減となった。新モールの影響は「否定できない」(松坂屋を運営するJ・フロントリテイリングの広報担当者)という。
 6月は名駅が155億円、栄は160億円だった。高島屋は紳士服が好調で29.1%増の119億円だったが、5月と比べると新モール効果は一服感が出た。対する松坂屋は2.1%増の91億円で、3カ月ぶりに前年同月を上回った。ブランドの婦人服や時計などの高級品がよく売れたという。
 名駅地区の好調ぶりをシンクタンク中部圏社会経済研究所の藤井良直代表理事は「超高層ビル建設ラッシュなど、再開発が進む名駅の勢いを象徴している」と指摘する。高島屋はJR名古屋駅の真上にあり、名古屋だけでなく沿線の岐阜や三重も“商業圏”なのが強み。また新モールには名古屋初進出の店舗が多数出店、名駅の魅力アップを後押ししている。
 既存店中心の栄は、一部を除いて大きな再開発の計画が今のところないが、藤井氏は「地下街や久屋大通公園など、『回遊性』が栄の魅力。そこをもっと前面に出した街づくりを進めていくべき」と話す。

岐阜新聞社

最終更新:7/8(土) 11:23
岐阜新聞Web