ここから本文です

RENA、MIOが強敵に揃って勝利も、KO出来なかったRENAは「不完全燃焼!」

7/8(土) 15:47配信

バトル・ニュース

 7月7日、シュートボクシング女子選手の真夏の祭典「Girls S-cup」が東京・TDCホールで開催された。
 今大会はRIZINの全面協力のもと「霊長類最強女子」ギャビ・ガルシアや、RIZINでRENAがMMAルールで対戦したイリアーナ・ヴァレンティーナとハンナ・タイソンが参戦。また「神童」那須川天心の妹、那須川梨々が、天心と父弘幸TEPPENGYM会長をセコンドに従えて第一試合(セミプロルール)に登場するなど話題の多い大会となり、TDCホールには2344人(主催者発表)の観客が詰めかける盛況ぶりとなった。

 注目は、今やシュートボクシングの顔となった女王RENAと「RENAちゃんを倒すのは私」と「追いつき、追い越せ」を公言する妹分MIO。共に強敵を迎えての1戦となった。
 まず、セミに登場したMIOは強打のハンナ・タイソンと対戦。パワーで優るタイソンはアグレッシブにパンチで攻め込むが、MIOはことごとくかわしてパンチやキックを返して主導権を握る。2Rには得意の右ストレートでダウンを奪い、その後もパンチを顔面やボディに散らし、ハイキックを狙ったが倒し切れず。だがジャッジが三者とも30-27を付ける完勝を収めた。
 メインのRENAは、強敵のイリアーナ・ヴァレンティーナに苦戦した。サウスポーで懐深く構えるイリアーナはパンチとローをコツコツと当ててプレッシャーを掛けてくる。これに対してRENAは前蹴りを合わせ、投げや肩固めでイリアーナを揺さぶる。2RにはRENAが鮮やかに一本背負い投げを決めてシュートポイント1を奪取。3RにはRENAのボディ攻めでイリアーナの手数が減ると、RENAはパンチを当て、バックドロップを狙った。バックドロップは決まらなかったが、イリアーナにペースを渡すことなく、判定3-0でRENAが勝利した。

 試合後、RENAは反省しきり。「総合で対戦した時にストレートを貰った印象が強くて、(相手も)ただただ左ストレート狙ってきてて、見えすぎててどうしよう、と。今、SBでは冷静になりすぎるのが反省点ですね。MMAだとこれやろう、あれやってみよう、と思うんですけど。SBでは『ちゃんとした試合をしないといけない』って。私が背負わないといけないので、そこの葛藤はあります。あ~、不完全燃焼です(苦笑)」
 SBの女王として、後輩たちの成長に目を細めつつ、妹分MIOには苦言も。
「他団体のベルトに挑戦する選手も出てきて、若手が伸びていますね。でもまだ『この選手に追い付かれる』と思う選手はいません。MIOも倒した瞬間『KOで終わるな』と思ったんですけど。これでMIOが倒してたら、差を詰められたと思うんですけど、今日の内容だと『現状維持だよ』と(笑)」
 次に見据えるのは、10月から始まるRIZIN女子トーナメント。
「まだ優勝します、とは言えないです。すべて強化して、10月の1回戦に勝ってから。6月からウェイトを始めて、それぞれのパーツがバラバラにならずに全て繋がっているので、いい方向に持って行っている感じはします」

 RENAがRIZINで「シュートボクシング」と「女子格闘技」をアピールしている間、MIO、Union朱里(あかり)、MISAKIが順調に育ってきた。シーザー武志会長も、女子選手たちの成長に手応えを感じている。
「今日のMVPはMIO。もっと早くボディを攻めていれば倒せたと思うけど、成長したね。未奈やMISAKIも良かった。女子だと大きな会長では出来ないと思ってたけど、RENAの活躍があって、RIZINさんの協力もあってTDCホールで開催出来た。来年は両国国技館でやってみたいね」という。
 Girls S-cupも来年で10周年を迎える。RENAとMIOを中心に、それぞれの活躍次第でさらなる大会場進出も夢ではない。それだけの勢いが今のシュートボクシング女子にはある。

(スポーツライター茂田浩司)