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《ブラジル》日本祭り、初日から大盛況=県人会食ブースに長蛇の列=日本食普及の親善大使も

7/8(土) 6:20配信

ニッケイ新聞

 いよいよ「第20回日本祭り」が昨日、サンパウロ市で開幕した。主催のブラジル日本都道府県人会連合会はテーマを「20年の歩み」とし、新たな挑戦の年として意気込む。晴天の中、開場を待ちわびる人で初日から長蛇の列ができ、正午の幕開けと共に日本文化の祭典が全貌を現した。

 会場全体に煌びやかな装飾が施されており、入り口の大鳥居が来場者を迎え入れる。例年通り多くの企業ブースが並び、自動車、日本食、雑貨など様々な最新の商品が展示されている。奥に進むと一番の目玉である53団体が出店する「郷土食広場」が現れ、各県人会とも自慢の料理を提供している。
 今回焼きそばを出品するのは9団体。各団体とも個性を出すのに躍起で、栃木県人会の坂本アウグスト会長は「うちは出汁で勝負する」と明言。豚骨、鶏がら、生姜を一晩煮て、そこに炒めた肉と野菜を加えたこだわりの餡を使用。「栃木は第1回目の日本祭りから20年焼きそばを続けていて、いわば老舗。土日の2日間で2千食を売り切りたい」と張り切る。
 鳥取県人会は朝4時から準備した「大山おこわ」と「牛丼」を販売する。会場で準備を進めていた西坂孝恵さんは「毎日作りたてを販売する。もし売れ残っても翌日には出さない」と話す。ただ「例年売り切れるので、今年も完売を目指す」と自信をみせた。
 例年お好み焼きで人気の和歌山県人会はキャベツ450玉を用意し、婦人会総出で準備に取り組んだ。初日の午後1時半時点で58人の行列。並んでいたパトリシア・カブラル(24)さんは「去年もお好み焼きを食べた。一年ぶりなのでとても楽しみ」と待ちきれない様子で話した。

 展示スペース「EXPO 20 ANOS」では初参加のサンパウロ州教育局が、日本に関する名前が付いている16州立学校の名前の由来や縁の人物についてを生徒が調べ、その結果を貼り出す。モジ・ダス・クルーゼス市には当地日本人初の医師、高岡専太郎(1885~1963年)の功績を称え、「Dr. Sentaro Takaoka」がある。学校が高岡家の親族に講演を依頼し、その内容を子どもたちがまとめた。
 同祭は7日から3日間で、主要舞台では「ミス・ニッケイコンテスト」や「コスプレサミット」など数々の人気企画が行われる。今年は、日系シンガーのグース外間さん(アルゼンチン)、近藤真里奈さん(アメリカ)、日本曲を演奏するバンド「アルド」(ウルグアイ)など、日伯以外からのゲストも多数参加。高齢者や子どものためのコーナーもあり、老若男女楽しめる。イベント日程はサイト(http://festivaldojapao.com/)に詳しく掲載中。
 農林水産省のブースでは、「家庭で楽しむ日本食」をテーマに日本食・日本食材のセミナーやデモンストレーション、試食会が行われる。日本食普及の親善大使2人をはじめとする日本料理人の達人達による、『みんなで楽しむスシ&テマケリアパーティ』などを始め、酒サムライの称号を授与された利き酒師による実演など、様々なプログラムが準備中だ。

□大耳小耳□関連コラム
     ◎
 福島県人会は日本祭りで日本から取り寄せた麺とスープを使った喜多方ラーメンを提供する予定だったが、品が通関手続きで止まり、祭り期間中に手配できないとのこと。提供元の五十嵐製麺、武藤啓一さんによると「日本祭り1週間前に、届かないことが分かった」とのこと。大慌てで当地産の麺と、豚骨と鶏がらのスープをこしらえて、何とか販売に間に合わせた。武藤さんは「本番は10月の100周年記念イベントですから」とポツリ。とはいえ提供するのは5月に好評だった「喜多方ラーメン祭り」と同じもの。昨今のラーメン人気を追い風に、起死回生の兆しはある!?
    ◎
 日本祭り会場は聖市サンパウロ・エキスポセンター(Rod. dos Imigrantes, Km 1,5 )で、ジャバクアラ駅から無料送迎バスがある。開場時間は土曜日が朝10時から午後9時まで、日曜が朝10時から午後6時まで。入場券は一般25レアル。学生と60歳から65歳までの男性は12レ。60歳以上の女性、65歳以上の男性、並びに8歳以下は入場無料。

最終更新:7/8(土) 6:20
ニッケイ新聞