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住商、東南アで鉄道プロジェクトの応札着々 三菱重工と連携

7/8(土) 15:46配信

日刊工業新聞電子版

■2-3カ月に1度のハイペース入札

 住友商事が鉄道事業で東南アジアのプロジェクト受注を目指し、積極的な動きをみせている。2017年はシンガポール―マレーシア間の高速鉄道プロジェクトやミャンマーとベトナムの鉄道プロジェクトに4件入札する計画で、すでにミャンマーの鉄道プロジェクトに応札。アジアでは経済成長により、都市部の人口増加が進み、交通インフラの整備が急務のため、鉄道プロジェクトの競争入札が相次いでいる。住友商事はアジアでは三菱重工業と連携して入札に参加しており、技術力などを強みに受注を目指す。

 住友商事は4月にミャンマー国鉄のヤンゴン―タングー間に車両を納入するプロジェクトに応札しており、今後は同じヤンゴン―タングー間の地上設備を納入するプロジェクトに入札するほか、ヤンゴン市内の環状線に車両や信号を納入するプロジェクトにも入札する。

 また、ベトナムでは、ハノイ2号線の新線建設プロジェクトにも入札する。高速鉄道ではシンガポール―マレーシア間のプロジェクトで、住友商事が日本連合の幹事を務める。同プロジェクトは17年末にも入札が行われる見通しで、中国などとの競争が激しくなる中、JR東日本や三菱重工、日立製作所などとともに受注を目指す。

 東南アジアは経済成長に伴い、鉄道プロジェクトの立ち上げが相次いでいる。住友商事は16年には入札が1件もなかったが、17年は2―3カ月に1度のペースで入札に参加。18年もこの傾向は続く見通しだ。

 インフラプロジェクトは政治に左右され、不安定な側面もあるが、住友商事が17年に応札するのは、いずれも円借款や日本政府の後押しがあるプロジェクト。円借款プロジェクトはほかの日系商社をはじめ、日本企業との競争も激しくなるが、三菱重工との連携をテコに競争力を高め、受注につなげる。