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九州豪雨 復興の道筋描けぬまま

7/8(土) 7:01配信

日本農業新聞

 集中豪雨で土砂崩れが発生し、一部で孤立状態が続く福岡県東峰村では、7日も停電や断水などで日常生活に支障が出ており、避難所などで過ごす農家は復興の道筋を描けずにいる。

 「田んぼごと根こそぎ流された」。東峰村役場そばの避難所に避難している和田清文さん(68)は20アールで水稲を生産していた。「何もかも失い、元に戻る見込みはない」と赤い目で訴える。90アールで水稲を作る伊藤勝義さん(73)は「水路が壊れ、稲作は駄目かもしれない」と落胆。村の農業の先行きを案じる。

 東峰村を流れる大肥川の下流、大分県日田市大鶴地区は川の氾濫で被災した。JR大鶴駅周辺では、流れ込んだ泥が農業用ハウスを埋め、椅子や木、鉄パイプも流されてきた。農家の森山美樹さん(65)は「跡形もない」と暗い声でつぶやいた。

 JAおおいた大鶴野菜部会は、部会員のほとんどが被災した。そんな中、森山建部会長は7日、生産するツルムラサキは奇跡的に無事だったことから、激しい雨の中収穫し、JAの出荷場に持ち込んだ。「出荷が途切れては産地の存在感がなくなる。他の部会員のためにもできることをしたい」と力を込めた。

日本農業新聞

最終更新:7/8(土) 7:01
日本農業新聞