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意外と知らない「フクロウ」の生態と魅力、教えます!

7/8(土) 11:30配信

TOKYO FM+

近年は「ハリー・ポッター」シリーズの影響で人気急上昇中の「フクロウ」。日本でも昔から神の使いとして崇められたり、「不苦労」「福郎」で縁起が良いと言われたり、最近では愛嬌のある顔と仕草が可愛らしいとペットとしても注目を集めています。今回はそんなフクロウの生態や魅力を、TOKYO FMの番組の中で詳しい方々に教えていただきました。

◆「夜に狩りをするフクロウはこんなにスゴい!」
~我孫子市 鳥の博物館 研究員 村松和行さん

── フクロウってどんな鳥なんですか?

フクロウはタカなどと同じ猛禽類ですが、夜行性なので夜に活動するための工夫が体中にいっぱいあります。たとえば羽がすごく柔らかくてしなやかなのは、静かな夜に羽ばたいても音がしないようにして獲物に気付かれないため。さらに翼の先端に小さなギザギザの突起があって、飛んだときに発生する風の塊を細かく散らして音を抑えています。

フクロウの顔が丸くて平たい形をしているのも、音を頼りにエサを捕まえるためです。顔全体でパラボラアンテナのように音をキャッチして耳に送っています。もちろん目も良くて、感度は人間の100倍くらいあると言われます。大きな眼球が光を集めやすい仕組みはカメラのレンズと同じです。

フクロウは大きな眼球を支えるため、目の周りにリング状の骨が付いていて、その骨が頭の骨にしっかりと固定されています。だから私たちのように眼球をキョロキョロと動かすことができません。そこで首を270度も回すことで視野を補っています。これらはすべて夜行性のために進化した結果と言えるでしょう。

── フクロウって鳥の中ではやけに人間っぽい顔をしていますよね。

フクロウは獲物を捕まえるために、相手との距離感を測らなければなりません。それでフクロウに限らず肉食動物は、立体視をするために総じて目が前向きに付いています。そのあたりが人間っぽいと感じさせるのかもしれませんね。

また一見、フクロウは口が小さく見えますが、鳥は歯がない生き物なので、食べものは丸呑みにするんです。だからフクロウも食べるときはかなり大きく口を開けます。羽毛に隠れてそう見えないだけで、実はかなり立派なクチバシを持っているんですよ。

── 生態系の中でフクロウはどんな立ち位置なんでしょう?

フクロウは生態系の頂点にいる鳥です。だからフクロウが食べているエサを調べると、その地域にどんな生き物がいるかの指標になったりもします。たとえば富士山の近くで調べると、9割くらいがネズミの仲間です。ところが町の近くだと鳥や爬虫類を捕まえているケースが増えます。そんな調査から「こういう環境なのか」ということが窺われます。

世界には220種類くらいのフクロウの仲間がいて、その内、日本にいるフクロウ科の鳥は11種。北海道から沖縄まで全国に分布していますが、一般的にフクロウと呼ばれているのは「フクロウ」という名前のフクロウです。ややこしいですね(笑)。それからミミズクもフクロウの仲間で、頭に飾り羽が付いているのが特徴です。でも実は学術的な違いはなく、例外もいるのでさらにややこしかったりします。


◆「ペットのフクロウはネコによく似ています」
~落語家 林家木久蔵さん

── 師匠はなぜフクロウを飼い始めたんですか?

フクロウを飼ってみるとわかるんですが、フクロウは性格がネコによく似ています。ネコって気まぐれで、たまに甘えてくるじゃないですか。フクロウも同じで、僕の肩に飛んできて耳を甘噛みしたりするんです。その可愛さったらありません。

もともとは「都内で飼えるギリギリのペット」を探してあちこちのペットショップを見て回っていたんです。するとあるとき、熱帯魚屋さんにフクロウがいました。生まれて1~2ヵ月くらいの小さなフクロウだったんですが、ひと目で虜になって購入することに。2~3週間後に結婚を控えていて、芸人仲間から「結婚すると買いたいモノが自由に買えなくなるぞ」と脅されていたせいもありますが(笑)。

── なんていう種類のフクロウなんですか?

コキンメフクロウという小型のフクロウで、ギリシャ神話のアテネ像に従者としてよく描かれています。それでフクロウは芸能や知恵、農業の神様なんだそうですね。芸人としてはとてもありがたいと思って飼い始めたんですが、落語より農業に目覚めそうになったのには困りました。

最初は格闘の連続でした。可愛さ優先で飼い始めたので、どうしたらいいのかさっぱりわからなくて。しかも後になってわかったのですが、ペットのフクロウにはブリーダーが繁殖した人間に慣れているものと、野生のフクロウを捕まえたものがいて、僕が買ったのは後者だったんです。

小型フクロウの寿命は10年くらいと言われていますが、僕はその最初のフクロウを3年で死なせてしまいました。僕が素人だったせいかもしれないと落ち込みもしたんですが、2~3年後に再びペットショップでモリフクロウの雛がいて、中型で体力があるし、ブリーダーが育てた人間慣れしているフクロウだからと言われて、また飼うことにしたんです。それが今、ウチにいる2代目です。

── フクロウを飼うってどんな感じなんでしょうか?

フクロウはしつけができないので、トイレを覚えてもらうことはできません。そのかわり飛びながら糞をすることはないので、お気に入りの宿り木の下にシートを用意しておけば大体はそこでしてくれます。ボールを追いかけたり、紐で遊んだりするのはネコと同じですね。

あるとき、フクロウが画鋲を飲み込んでしまって焦りましたが、幸いにしてペリット(消化できない骨などを鳥が吐き出す仕組み)で出てきたので胸をなで下ろしました。そんなふうにフクロウと過ごす日常はちょっとした刺激に溢れています。今も新しい発見の毎日です。


◆「モフモフなフクロウにぜひ触れて下さい」
~鳥のいるカフェ 鳥山美佳さん

── フクロウがいっぱいいますね!

当店には50羽以上のフクロウがいます。小型のフクロウでしたら体長15cm、体重100gに満たないような子から、大型のフクロウだと4kg近くあるような子まで、大小さまざまです。

お店としては時間制の料金体系になっていまして、1時間2000円、30分のお試しコースだと1500円で遊んでいただけます。気に入っていただけたら15分400円の延長も可能です。4~6歳のお子様は半額、3歳以下のお子様は無料で入場できます。

── カフェということは飲食も可能なんですか?

お飲み物はお出しできますし、お客様が食べものや飲み物を持ち込んでいただいても大丈夫です。平日、ご近所のOLさんたちがお昼休みにお弁当を食べるついでに鳥たちと遊んでいかれたりすることもありますから。

テーブルがあるカフェのスペースと、フクロウたちがいる触れ合いスペースは別になっていて、ガラスで仕切られています。フラッシュにさえ気をつけていただければ撮影も自由です。もちろんSNSにアップしていただいても構いません。

── フクロウの写真を撮ろうとしたら逃げたりしませんか?

たしかに「わかってるやってるでしょ!」と言いたくなるくらい、カメラを向けるとクルッと後ろを向いてしまう子もいます。でもしっかりとカメラ目線をしてくれる子もいるので、性格次第ですね。

触れ合いのスペースでは、フクロウが甘噛みしてくれることもあります。甘噛みなので基本的に痛くはないのですが、体が大きくて甘噛みでもけっこう力が強くて……と感じることはあるかもしれません。

── 実際にフクロウに触らせていただいても良いでしょうか?

もちろんです! それでは触れ合いのスペースへ入りましょう。人なつっこい子は肩に乗ったりしますよ。そういうときは頭をそっと撫でててあげて下さい。その手をくわえようとするのが甘噛みです。全然痛くないでしょう? モフモフなフクロウの感触をぜひたっぷりと味わって下さい。

(TOKYO FM「ピートのふしぎなガレージ」7月1日放送より)

最終更新:7/8(土) 11:30
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