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自殺死亡率が全国最低 神奈川県、19年ぶり低水準

7/8(土) 8:00配信

カナロコ by 神奈川新聞

 2016年の県内の自殺者数は1213人で、5年連続減少したことが7日、県のまとめで明らかになった。前年からの減少数は統計が残る1997年以降2番目に多い169人で、19年ぶりに年間1300人を下回る低水準。人口10万人当たりの自殺者数(自殺死亡率)も13・3と全国最低となった。ただ、10~20代の若年層の自殺が増加するなど、依然として深刻な状況が続いている。

 県警のデータを基に県が集計・分析した結果によると、前年に比べ男性は88人減の837人、女性は81人減の376人。年代別では30~70代が過去10年で最少となった一方、10代は前年比4人増の33人、20代は14人増の150人だった。10代は全体に占める割合(約2%)は低いものの、2年連続増加した。

 職業別では、無職が719人で最も多く、被雇用者・勤め人(384人)、自営業(76人)の順。動機別(複数計上)では健康問題(432人)が35%を占め、経済・生活問題(181人)、家庭問題(176人)が続いた。勤務問題(94人)は10人減ったものの、全体に占める割合は上昇。学校問題は15人だった。

 県内の自殺者数は、バブル崩壊後の不況に陥った98年に急増し、1500~1700人台で推移。世界金融危機前の2007年からは1800人台に膨らみ、12年から減少傾向が続いている。

 県は昨年大幅に減った背景について、「景気好転など社会情勢も減少要因の一つとみられるが、各自治体と県民の協力した対策が結果につながっている」と説明。一方、今も1日当たり4人が自ら命を絶っていることを重く受け止め、自殺の危険性に気付いて支援や見守りにつなげる「ゲートキーパー」の要請や電話相談などの予防策をより強化させるとしている。