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F1 Topic:FIAの決定は軽すぎる?ベッテルへの処分に賛否両論。一方では別の懸念も

7/8(土) 16:15配信

オートスポーツweb

 初日を迎えたレッドブルリンクのパドックで、話題となっていたのは、前日のセバスチャン・ベッテルの会見だった。ベッテルは会見で、「あれは(ルイス・ハミルトンの動きに)驚いて、過剰な反応をしただけ。あれは間違った動きだが、彼のマシンを壊そうという意図はなかった。あの時のスピードは遅かったんだから」と語った。 

2007年F1日本GP マーク・ウェバー(レッドブル)と後方を走るセバスチャン・ベッテル(トロロッソ)

 ロマン・グロージャンは「故意かどうかは僕にはわからない。それはセブ(ベッテル)にしかわからないこと」とFIAの会見が行われる前の自身の会見で語っていたが、ベッテルは傷つけるつもりはなかったが、ぶつけようとしていたことは暗に認めたわけである。

 エステバン・オコンも「セバスチャンが謝ったってことは、自分でも間違いだったのを認めているわけでしょ」と語り、こう続けた。「それはバスチャンが認めなくても、誰でもわかること。問題は、ペナルティが十分だったかどうかだよね。それに関して僕はコメントする立場にないけど」

 あるヨーロッパのジャーナリストは、今回のベッテルが犯した行動を97年のヘレスでのミハエル・シューマッハに例える。そのとき、シューマッハは全ポイント剥奪となっていた。つまり、FIAの処分は軽すぎるというのだ。


 だが、別のヨーロッパのジャーナリストはシューマッハとベッテルが行動は似ているが、明らかに異なるという。
「ベッテルの行動は故意だが、相手を傷つける意思はなく威嚇しただけ。これに対して、シューマッハは威嚇ではなく、完全につぶしにかかっていた。しかも、問題はそれが故意ではなく、無意識にとられた行動だったということ。したがって、『今後1年にわたって若手ドライバー教育のための奉仕活動を行う』というFIAの決定は妥当だ」

 しかし、そのジャーナリストは別の件を杞憂する。それはハミルトンがリーダーでその直後にベッテルが控える展開でセーフティカーが出動すると、何かが起きるのではないかというものだ。

「ベッテルがとった行動は確かにいただけないが、じゃハミルトンが聖人君子かといえば、そうではない。ハミルトンはルール上は何も問題は起こしていないが、セーフティーカー明けのハミルトンのスロー走行はかなり危険で、それはいまに始まったことではない」


 そう言って、そのジャーナリストが示した例は、2007年の富士スピードウェイだった。セーフティカーランでトップを走っていたハミルトンが最終コーナー手前で大きくラインをズラして減速すると、3番手を走行していたベッテルが2番手のマーク・ウェバーに追突して両者リタイアした、あのレースだ。

 オーストリアGPでのセーフティーカー出動率は67%。果たして。

[オートスポーツweb ]