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「しっとり肌着」商品化 北陸先端大など共同開発

7/8(土) 1:21配信

北國新聞社

 北陸先端科技大学院大環境・エネルギー領域の金子達雄教授らは、大阪市の繊維メーカーなどと共同で保湿性に優れた新繊維を開発した。赤ん坊や高齢者にとって着心地が良く、しっとりとした肌着を商品化する計画で、来年9月ごろの販売開始を目指す。医療品への応用も見込んでおり、産学連携で技術を確立する。

 金子教授らが開発した繊維「サク・レ」は福岡、熊本県で食用に養殖されるラン藻「スイゼンジノリ」の主成分である「サクラン」をレーヨンに練り込んだ。サクランは高い保水能力と抗炎症効果を持つ物質で、2006年に北陸先端大の岡島麻衣子研究員が発見した。サク・レは綿の生地に比べて約1・5倍の保湿力があるという。

 サクランを製造するグリーンサイエンス・マテリアル(熊本市)、繊維メーカーのオーミケンシ(大阪市)、伊藤忠商事子会社のロイネ(大阪府箕面市)と約1年間かけて開発した。ロイネが肌着を商品化して販売する。

 肌着は従来品よりしっとりとした感触があり、洗濯する際の耐久性も確保した。乾燥肌の人や肌の弱い乳幼児の間でニーズが高まることを期待している。

 7日、東京・港区の北陸先端大東京サテライトで会見した金子教授は「実用化できると思っていなかった。目を付けてもらって感謝している。医療品への応用で社会に貢献するためのきっかけになる」と話した。

北國新聞社

最終更新:7/8(土) 1:21
北國新聞社