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米国第一主義でG20に亀裂-仏大統領、携帯取り出しトランプ氏に反論

7/8(土) 10:58配信

Bloomberg

ドイツ・ハンブルクで開催中の20カ国・地域(G20)首脳会議の7日の討議では、トランプ米大統領が全体の結束を犠牲にしても「米国第一主義」を譲らず、グローバルな経済政策を巡り大きな亀裂が浮き彫りになった。

自由貿易と気候変動を巡る不一致が、初日の討議を妨げ、トランプ大統領の保護主義的なスタンスが主な障害となった。非公開セッションの状況に詳しい西側の外交当局者の1人によれば、トランプ大統領はワーキングランチで、米国の勤労者を常に守ると強調した。

一方、この当局者によれば、フランスのマクロン大統領は、米国が貿易で損をしているというトランプ氏の見解に反論。携帯電話を取り出し、自分がこれを買ったことで対米貿易赤字が生じたが、米国は携帯組み立ての際に中国との間で貿易赤字が発生したと主張した。多国間の世界で二国間貿易赤字について語るのは意味がないという論旨だと当局者は説明した。

このやりとりは、米国に有利な方向に戦後の国際合意をつくり直したいと望むトランプ政権の意思と折り合いをつけるために世界が直面する困難を際立たせるものだ。5月に開かれた主要7カ国首脳会議(G7サミット)では、温暖化対策の国際的枠組みである「パリ協定」を巡り米国が孤立。今回は貿易で行き詰まる恐れがあり、シェルパ(首脳の個人代表)は全てのG20首脳が支持できる妥協案づくりを目指し、深夜も作業を続ける構えだ。

議長国ドイツのメルケル首相は記者団に対し、「これらの議論は非常に厳しい。わたしは遠回しな言い方をしたくない」と述べた。

原題:Trump Pushing America First Prompts G-20 Deadlock on Free Trade(抜粋)

Robert Hutton, Raymond Colitt

最終更新:7/8(土) 10:58
Bloomberg