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<写真展>猫の魅力全開、グループ展「ねこ専」 11人の個性ぎゅっと

7/9(日) 11:00配信

毎日新聞

 SNSの人気者、エーゲ海で昼寝、必死にヒモと格闘--。個性豊かな猫の表情を写し取った11人のグループ写真展「ねこ専」が東京・渋谷の「渋谷ギャラリー LE DECO(ルデコ)」で開かれている。写真集「飛び猫」「フクとマリモ」(いずれもKADOKAWA)などを手がけた写真家・五十嵐健太さん(32)の人気企画で6回目。「猫は予期しない動きをする。見たことのないような新鮮な写真もあって、一度にいろんなジャンルを楽しんでもらえる」と魅力を語る。

【ミルくんは捨て猫だった】

 五十嵐さんが撮影した「ミルくん」は、飼い主がツイッターで写真や動画を発信したところ、フォロワーが11万人を超える人気に。「普通の猫と違って表情や動きの変化が多い。撮影していて楽しかった」という写真家キラーのかわいいつわものだ。2014年秋の第2回から参加している沖昌之さん(39)は、下町で暮らす猫のユニークな瞬間を切り取った写真集「ぶさにゃん」(新潮社)を15年に出版。「『ねこ専』があったから、写真家としてスタートできた。僕がそうだったように、まだ光の当たっていない作家の作品も見てほしい」と話す。

 会場では、さまざまなキャラの猫たちがお出迎え。福岡・相島で生き生きと暮らす猫たちを紹介するのは森永健一さん。谷原弘茂さんは、北海道の厳寒の中、懸命に生きる猫の様子を物語仕立てに。Junya Umetsuさんは飼い猫「おまめ」の何ともユニークな表情を並べた。Ikumi Moriyaさんが写す野良猫たちは、のんびり遠くを見つめている。島村恵美さんは、生後間もなく公園でカラスに襲われていた「LEE」の、成長後のクールな表情をとらえた。「さつまのねこ撮り屋 大鷹」さんは、鹿児島の外猫の精かんな顔。「シエスタ写真家」の「ASUHA-明日葉-」さんは、うとうとするような猫たちの寝顔やあくびをエーゲ海の美しい青とともにフレームに収めた。ミルくんの飼い主、みなみまりさんは、風呂場など自宅ならではの一瞬を逃さず、見るものを和ませる。上村雄高さんが福島県飯舘村で撮影した猫、犬にはそれぞれの生き様が添えられ、東京電力福島第1原発事故とその後を問いかける。

 作品は自由に撮影できる。来場者は気に入った作品にほほえんだり、スマートフォンで写したりしていた。都内で3匹の猫と暮らしているという本田恵美さん(45)は、「瞬間を切り取ったベストショットもあれば、『猫ってこうだよね』という普段の表情も。視点やモチーフのとらえ方が11人それぞれ」と、堪能した様子だった。

 作品はすべて購入可能で、アクセサリーなどの猫雑貨も売る。10日を除く16日まで「渋谷ギャラリー LE DECO(ルデコ)」で。入場料300円。詳細はウェブサイト http://nekosen.jp/ に掲載。【岡本同世】

最終更新:7/9(日) 15:21
毎日新聞