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【WEC 第7戦富士】秋恒例の「6 HOURS OF FUJI」…中嶋一貴、小林可夢偉らがそれぞれの意気込み語る

7/9(日) 10:09配信

レスポンス

8日、スーパーフォーミュラ第3戦予選日の富士スピードウェイにて、10月に同地で開催を迎える世界耐久選手権(WEC)第7戦「6 HOURS OF FUJI」に向けてのプレスカンファレンスが実施され、中嶋一貴、小林可夢偉らがそれぞれの意気込みを語っている。

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スーパーフォーミュラ(SF)の予選終了後のカンファレンス、日本人選手最多のルマン24時間レース出走回数を誇り、“WEC富士アンバサダー”を務める寺田陽次郎さんとともに、今季のWECに年間参戦している4選手が登壇した。

その顔ぶれは、LMP1クラスで戦うトヨタの中嶋一貴と小林可夢偉、ポルシェのアンドレ・ロッテラー、そしてLMGTE-Amクラスでフェラーリを駆る澤圭太の4名。可夢偉、一貴、ロッテラーは並行参戦するSFの予選を走り終えての出席だった。

トヨタ勢にとっては昨年に続く連覇を目指す富士戦だが、同時に今季のルマン24時間(WEC第3戦)での敗戦を受けての雪辱戦ということにもなる。もちろん、いかに重要なトヨタの母国戦とはいえ、ルマンの雪辱は他のレースで晴らせるものではないが、過去5年で4勝と相性のいい富士で意地を見せたいところだ。

一貴らの#8 トヨタTS050は今季のWECで開幕2連勝。「いいかたちでルマン(WEC第3戦)に臨んだのですが、結果はご存知の通り、残念なものでした。ただ、ルマンでも僕たちはポイントを獲ることができたので、これからはチャンピオンシップを目指して戦っていくことになります。それに向けても富士は重要なレースになると思いますので、頑張っていきたいですね」。一貴ら8号車のクルーは現在ドライバーズランク2位。シーズン終盤の富士戦はタイトル争いを左右するレースになる可能性が高そうだ。

一方、個人としてもWEC富士戦V2がかかる可夢偉(#7 トヨタTS050)は今季、「実質のスピード的には3戦すべて(#7が)勝っていてもいいくらいではあったんですが、実際には(自分の)チャンピオン獲得はもう厳しい状況です。パフォーマンスが結果にむすびついていません」と、流れに恵まれない展開を嘆く。しかし、「富士は地元ということで、神様も応援してくれるでしょう」と前向きに語り、さらにはルマンでのトップ走行中のリタイアの遠因とされる“事件”をもちだし、「富士では偽のコースマーシャルは出てこないと思います」と彼一流のジョークで笑わせた。

(*偽コースマーシャル事件=ルマンでの可夢偉組トヨタ7号車のマシントラブル発症には、他クラスのドライバーがピットレーンで悪気なく取った動作が遠因になっているとされる)

日本でもお馴染みの強豪選手ロッテラー(#1 ポルシェ919)にとっても、富士は昨季まで所属したアウディ時代になぜか(WECでは)勝っていないコースということで、今度こその思いは強い。それに今季のルマンではポルシェがV3を成し遂げたとはいえ、ロッテラーらの1号車はトップ独走となったレース終盤にトラブルでリタイアを喫しており、やはり雪辱戦となる。

「今年のWECではトヨタが本当に強くて、難しい戦いになっている。そしてルマンでは(ここにいるLMP1ドライバー)皆にとって厳しい結果になったよね。富士でのレースは素晴らしいものだし、多くのファンも応援してくれる。まだ勝っていないこともあるので、ぜひとも頑張りたい」

澤(#61 フェラーリ)は今季のWEC開幕戦でクラス優勝。ルマンでは思うような結果を残せなかったが、ドライバーとチームの両部門でLMGTE-Amクラスポイントリーダーの地位にあり、CLEARWATER RACING(シンガポール拠点のチーム)で充実のシーズンを戦っているといっていいだろう。

「ルマンは昨年も出ていましたが、WEC(フル参戦)はチームも僕も今年が初めてです。ラッキーもあって、デビュー戦というメモリアルなレースで世界選手権戦に勝つことができました。ルマンでは表彰台に届かず残念でしたが、ここまでチャンピオンシップをリードできている状況は、初挑戦としては上出来だと思います。富士までに3つあるレースもうまく戦って、リードした状態のまま(自身の母国レースに)帰ってきたいと思います」

ロッテラーを含めた“日本勢”の活躍に期待がかかるWEC第7戦・富士6時間レースは、10月13~15日の開催だ。

なお、このレースの際にはルマン24時間レース開催国であるフランスの文化を来場者に体感してもらう『LE VILLAGE「BONJOUR FRANCE」』が場内イベントとして併催されることも決まっている。

《レスポンス 遠藤俊幸》

最終更新:7/9(日) 10:09
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