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「窃盗だろ!謝れ!」 桃太郎で描くネット炎上 なぜ昔話?誕生前に終わる訳は? CM制作者に聞きました

7/10(月) 6:50配信

withnews

 誰もが知っている昔話「桃太郎」。冒頭の桃が流れてくる場面が、もし現在だったらどうなるか? 「窃盗だろw」「通報!通報!」「早く謝ってください」……。先週、現代社会の「ネット炎上」を昔話を題材に描いたCMが話題になりました。どんな狙いで制作したのか? 制作したACジャパンと、広告会社のクリエイティブディレクターに話を聞きました。

【画像】話題のCMとポスターはこちら。非難コメントが画面を埋め尽くす。「窃盗だろw」「通報!」…

こんな内容です

 話題になっているのは「苦情殺到!桃太郎」です。テレビCMや新聞広告など複数パターンがありますが、いずれも同じテーマで作られています。

 テレビCMでは、川で洗濯をしていたおばあさんが、桃が流れてきたことに気づき、拾い上げると、画面上に無数の吹き出しコメントが流れます。

 「警察に届けないの?」
 「桃の気持ちを考えたことあるの!」
 「川で洗濯するなよー」
 「早く謝ってください」
 「徹底的に抗議しよう!」

 相次ぐ非難の言葉に、おばあさんは桃を落とし、涙を流します。すると画面に「悪意ある言葉が人の心を傷つけている」「声を荒らげる前に、少しだけ考えてみませんか?」という文字が表れます。

 最後はおじいさんが「大丈夫か~」と走って駆け寄り、笑顔を取り戻したおばあさんが桃を抱きしめて「もうちょっと待っててね」と呼びかけて終わります。

ACジャパンに聞きました

 このCMの狙いについて、ACジャパンはホームページでこう説明しています。

 「個人のSNSから企業の広告、サービス内容等に至るまで度々炎上することが社会問題となっている日本。悪意ある内容で当事者や家族の心を傷つけるトラブルも多く、ネットモラルの問題は年々深刻さを増しています。この作品では、昔話の桃太郎を題材に、クレーム社会の惨状や虚しさをユーモラスに描き、おおらかな心の大切さを訴えます」

 担当者は「自由にものが言えるのはいいことですが、ネット上では誰もが『ちょっと行き過ぎでは』と思っているのではないでしょうか。スマホやパソコンなど便利なツールの使い方について、改めて考えてみませんか、という思いを込めました」と話します。

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最終更新:7/10(月) 7:33
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